運命の女15
「ねえ、あの調子じゃ、つくし、今晩寝かせてもらえないね!〃〃〃」
「明日は 花沢さんも仕事も大学もお休みですしね♪」
「じゃ、明日は朝寝坊ってことで、今夜は飲もう飲もう♪ 」
「滋さん、今夜も、、でしょ!?」
「アハハ、、それより、つくしって、そんなに何度も危険な目に?」
「全部、魔女がらみの事件でした、、、
ただ、大事に至らなかったは、花沢のお祖父様が密かにつけていたSPのお陰です、、、」
「元首相のSPだもの、そこらのとは一味二味違うわ~♪
つくしが無事で良かった~♪」
「私達もSPを強化しましょう♪
優希さんのSPも更に強化されていますね♪」
「えっ!? 私にもSPがついていたんですか!?」
「あら、当然ですわ!
花沢さんのお祖父様に抜かりはございません!
先輩の親友の優希さんは、先輩の泣き所ですもの!」
「・・・ねえ、つくしが2度もレイプされかけたって!?、、、」
「えぇ、1度目は、赤札の時に、、、
この時は、花沢さんがたまたま近くにいらして、助けて下さったんですって、、、」
「じゃあ、類君がいなかったら、、、」
「先輩の初体験は悲惨なものになっていたでしょうね、、、」
「・・・つくし、そのことがトラウマになってて、、、
道明寺さんと付き合うようになっても、そういう関係にどうしても踏み込めなかったんじゃないかな、、、」
「それも、道明寺さんの自業自得ですわね、、、」
「・・・そんなことも知らずに、滋ちゃん、つくしを散々煽ってた、、、
ホントに馬鹿だ、馬鹿、馬鹿、馬鹿!
知らなかったとは言え、つくしを苦しませてた!、、、」
優希がそっと背中を撫でて慰めます、、、
「・・・で、2度目ですが、、、
これがもっと悲惨で、、、
記憶を無くした道明寺さんが、先輩を襲ったんです!」
********
「類~、保健の先生に呼ばれているから、少し待ってて♪
この前、私、倒れちゃって保健室に運び込まれたでしょう?
あの後、定期的に保健室で面談することになっているの、、、
5分くらいで終わると思うから、いい?」
そんな可愛いい上目遣いで御願いされたら、なんでも言うこと聞いちゃうよ♪
「あい、鞄預かるよ♪」
「先生、こんにちは~
牧野つくし、元気でちゃんと食べて、ちゃんと寝ています~♪
って、あれ? 先生いらっしゃいませんか~?」
カチャッと鍵の掛かる音に振り向くと、
ドアを塞ぐように凭れている司、、、
「センコーは帰った、、、俺と遊ぼうぜ♪」
獲物をいたぶる嫌な笑みを浮かべて、近づいて来る、、、
「こ、来ないで! 」
「ふっ、逃げられるもんなら逃げてみろ♪
逃げる獲物を狩るのもオツなもんだぜ♪
ほら、逃げろよ♪」
狭い保健室のなか、逃げる余地など無きがごとく、、、
「嫌嫌、離して、離して~!」
「ふ~ん、お前いい匂いしてんな♪
吸い付くような肌もなかなか、、、」
一方の手でつくしの両手を後ろ手に括り、もう一方の手はほっそりしたつくしの首を締め付け撫で回し、獲物を捕らえた勝者の余裕の笑みを浮かべる司、、、
「これで、お前の道具が俺を満足させたら、俺専属の女にしてやるぞ♪」
「嫌嫌、やめて~」
「暴れるな、すぐよがらせてやるよ♪」
「いやぁ~、類、類~~!!」
ドガーン! ガシャーン!バキッ!
ドアを蹴破り、有無を言わさず司を殴り倒す類、、、
「つくしに触れるなっ! 」
ボゴッ! ガツン!
「る、類~、類~」
「・・・つくし、もう大丈夫だよ、、
来るのが遅くなってごめん、、、
俺がいるから、俺が守るから、大丈夫、、大丈夫だよ、、大丈夫、、」
「類~、類~、」
震えるつくしを抱き締め、震える声で大丈夫だと呟き続ける類の、つくしの背を擦る手も震えていた、、、
やがて、しがみつくつくしを愛おしそうに抱き上げて、殴り倒れたままSPに拘束されている司を蔑み見下ろして、、、
「司、2度目は無いよ!」
「ふん!ちょっと遊んでやろうとしただけじゃねえか!
そんなボンビー女、要らねえよ! 」
********
「えぇっ! そこまで堕ちてたんだ、司!
」
「密かについていたSPがすぐ花沢さんに連絡したので、なんとか間に合ったみたいです、、、」
「花沢さんが、優希さんに先輩の付き添いを頼んで道明寺邸に乗り込んだのは、先輩を睡眠薬入りのホットミルクで眠らせた後でした、、、
優希さんからの連絡で、道明寺邸に駆け付けて、見たんです!
あの時の花沢さんの怒りは、龍の逆鱗に触れたというか、、、
花沢さんが、あんなに冷静に冷徹に人を殴るなんて、そら恐ろしかったです!
しかも、あの道明寺さんをですよ!
道明寺さんもそんな花沢さんに恐れをなして、花沢さんの成すがまま殴られ続けていたんです、、、
花沢さんのSPからの連絡で、美作さんも西門さんも道明寺邸に駆け付けて、道明寺さんが暴れるのを抑えるつもりが、道明寺さんから花沢さんを引き剥がす羽目になったんです、、、
あんな花沢さんを初めて見ました!
あの時、本当に花沢さんの背中から蒼い炎が立ち上っていました!
F4で一番強いのは、一見道明寺さんのようですが、、、
無駄のない動きで冷静に確実に仕留めるタイプの花沢さんが、最強ですわ、、、
天使の顔をして、先輩のためなら悪魔にもなる、、、 」
「・・・・・」
「・・・・・」
「その後間もなくでしたわ、先輩が道明寺さんに別れを告げたのは、、、」
「あ~、それであの顔だったんだ、司の奴!
一体何人を相手に暴れた後の痣なのかって 思ったけど、類君一人にヤられたんだ~
いつになく、つくしに暴力を振るおうとしなかったのは、類君とのことがあったからなんだ、、、
その分、口での口撃は激しかったけどね、、、」
「つくしは、皆に応援してもらってるからと、頑張っていたけど、道明寺さんに襲われたことで、生理的に道明寺さんを受け付けられなくなったって、話してくれました、、、
話しながら泣いて謝るんです、ごめんなさい、ごめんなさいって、皆を裏切ってしまってごめんなさいって、、、」
「・・・私達、いつの間にか、そんなに先輩を追い詰めていたんですね、、、」
「だから、しばらく落ち着くまで、私達からも離した方がよいと、花沢さんは、つくしを即フランスへ連れてきたんです♪」
「流石!互いに魂の半身というだけあって、すること成すこと的確だね、類君は、、、」
「はい、花沢さんがいれば、つくしは大丈夫です♪ 」
「魂は花沢さんにお任せすれば大丈夫ですけど、あの調子で体の方は大丈夫でしょうか?
花沢さんの精力って、今まで寝てた分、底無しみたいで、、、」
〃〃〃〃〃〃〃