loveofruiのブログ

リダの類が好きで好きで好き過ぎで、とうとう妄想世界の住民になりました。定期的な更新は仕事柄できませんが、お目汚しとスルーして頂けば、幸いです。
R付きの話を全て下げました。話が続かないところは、ごめんなさい。

愛は惜しみ無く奪い与える3

変装を解いてしまった事も忘れ、ひたすら子猫を追いかけ、いつか、白樺の林の中へ、、、


!?


素敵なバイオリンの音色♪


何処から?


捕まえた子猫を抱いたまま、そっと音をたどって行くと、、、


あっ、こんなところに桜の木♪


うわぁ! ちょうど満開、綺麗♪


此処で御弁当広げたら、一層美味しいかも~♪

(さすが色気より食い気のお嬢様。もうバイオリンの音色のことは、放置プレー??、、、)


そこへ一陣の風、舞い散る桜の花びら、、、


桜吹雪の中、現れたのは、、、


バイオリンを奏でる、白いスーツを身に纏ったスラリとした長身の、、、


薄茶色のさらさらな髪、伏せられた長い睫毛、スッと通った鼻筋、形の良い唇、細くて長い優雅な指、、、


ハア、ビー玉の瞳の王子様って、バイオリンを奏でる姿も素敵なんだ~♪


ミャア♪


わっ!まずっ!邪魔しちゃいけない!


氷の刃が飛んで来るかも!?


退散、退散!!

愛は惜しみ無く奪い与える2

あ~、何が好きで こんな高校に来ちゃったかなぁ~


皆が着飾ることばっかり、中身のない薄っぺらな紙人形みたい!


それにしても今日はビスチェをきつく絞め過ぎた~


ウィッグも伊達眼鏡も重苦しくてかったるいし、、、


しかし、この変装のお陰で、、、


目立たず、ひっそり、1年をやり過ごして、、


やっと2年生~♪


こんなところ、とっとと早く卒業しなくちゃ、、、



そうは言っても、最初は、なかなか面白かったわよ?


出会ったことのない人種ばかりで、


毎日が動物園にいるみたいで、、、


例えば、F4の親衛隊を自認するリリーズ


まるで相手にされていないのに、毎日キャーキャーワーワークワックワッ


煩いガチョウだわ♪


そうそう、そのF4とやらが、大笑い、、、


お山の大将のクルクルパー頭(←オイ)の暴力ゴリラ、、、


毎日ゴホッゴホッ偉そうに1歩2歩散歩♪


お茶屋(←オイ)の13股エロエロエロエロエロ(←誤解ならぬ5回言ってみました♪)オットセイ、、


少しは落ち着いて、ジットセイ!


マダム専門の実はマザコン(←オイ)タイガー、、、


不倫は蜜の味じゃなくて、不義密通だって!


無口無感心無愛想なビー玉の瞳のユニコーン(←何気に エコヒイキ?)、、、


その省エネな行動はあなたの性根か!?



彼らの取り巻きは、踊るフラミンゴ♪


あっち向いてフ~ラフラ、こっち向いてフ~ラフラ♪


でもビー玉の瞳の王子様は、無愛想でも、ちょっと素敵よね❤(←おいおい)


う~、本当に息苦しい~


え~いっ! ここには誰も来ないから、外しちゃえっ!


あ~、スッキリ♪



とにかく、とにもかくにも、去年と同じように今年も、目立たず、ひっそり、やり過ごす~♪


うん!? あれ? あれは、、、


猫の鳴き声!?しかも子猫!?


必死に鳴いて、助けを呼んでいるみたい!


慌てて、部屋から飛び出して、、、


何処?どこにいるの、子猫ちゃん?


あ! 居た居た!


首輪はしていないから捨て猫かしら?


こんな所に迷い込んで、心細かったね~


お~、よしよし、いい子でしゅね♪


お家でご飯あげましゅからね、


キレイキレイしてお医者様にも行きましょね~♪


あっ、駄目駄目! 何処に行くの、ミィたん? (←勝手に名前付けちゃってるし、、、)

愛は惜しみ無く奪い与える1

今日も幼子のヒタヒタとひめやかな足音が、一枚の絵の前で立ち止まる。


幼子のビー玉のような瞳に映るのは、観る者を惹き付けてやまない太陽のような微笑みを浮かべた一人の少女。


裾を大きく広げ、幾重にも重ねた繊細なレースのドレスを身に纏い、猫の脚を模した優美な椅子に身を委ねたその人の、透き通るように白くほっそりとした首には 燦然と輝く淡いピンクの花のネックレス。


この花が日本の花の桜だと、教えてくれたのは、幼子の母の麗。


母親譲りの薄茶色のさらさらした髪を持つこの幼子は、艶々と輝きを放つ黒髪の少女の絵に魅いられたまま、いつものように時を忘れて佇む。


「類様~、類様~、バイオリンの先生がいらっしゃいましたよ~」


「・・・・」


「まあ、またこちらにいらしたんですね」


「・・・・」


「さあ、類様のお好きなカノンを早くマスターしたら、このレディに聴いていただきましょうね」


「幸枝は、おかしなこと言うね!?あのね、この女性は、100年以上も前の人なんだよ!? 聴いてもらうなんて できる訳ないよ。」


「はい、そうでした! でも、幸枝は、いつかこの肖像画の前で類様がカノンを奏でるお姿を、拝見したいんです」


「・・・・・」


「今日のランチは類様のお好きなフルーツグラタンですから、お稽古がんばってくださいね♪」


「・・・・・」