俺の女神4
桜子が、アルマン王子に、小さな声で、、、
桜子「アルマン王子、私達、そろそろ退出致しませんと、、、」
アルマン「ああ、もうそんな時刻か、、、
ところで、類は、一体いつつくしと知り合ったのかな?
つくしから、類の話を聞いた事が無いのだが?」
ヒソヒソ声で、とうとう聞きたくて堪らなかった事に言及するアルマン王子、、、
桜子《聞いた事がない、、、それはそうですわ!
多分、先程のつくし先輩との出会いが初めての出会いでしょう、、、
花沢さんの所謂一目惚れですわね♪
何事にも無関心、無感動、無愛想な花沢さん、、、
こんなに積極的で、お喋り?な花沢さん、見たことも聞いたことも無いのですから!
でも、花沢さんなら悪くないですわね♪
アルマン王子と結婚されては、つくし先輩に会うのも大変になってしまいますもの!
という事で、今回は花沢さんを援護しますわ♪》
桜子「あら! 本気の恋こそ、無暗に人に話すものでは無いでしょう!?
秘めたる恋こそ、本物の恋ではなくて?」
桜子《ごめんなさい、アルマン王子、、、
これは、一般論に過ぎませんが、きっと勘違いなさるでしょうね、、、》
アルマン「そうか、、、
そうなんだな、、、
つくしの気持ちは、類のものか、、、
類は、私の気持ちに気が付いて、私が動く前に知らせに来てくれたんだな、、、
そうか、、、
そうなんだ、、、」
桜子《うわあ、アルマン王子、なんて良い性格なんでしょう!
本当にごめんなさい!
私や花沢さんのように、性格に問題ありの策士には、気を付けてください~》
桜子「では、失礼致します♪」
つくしは、相変わらず類の膝の上で、、、
大人しくオードブルを食べて、いえ、食べさせられています、、、
つくしの唇の端についたクリームは、お約束の如く類のキスで拭われて、、、
桜子は、呆れながら、つくしの足にショールを掛けて、、、
桜子「花沢さん、私が前を歩きますから、つくし先輩をお願いします♪」
類がつくしを抱いて立ち上がっても、類の立ちっ放しのものを、ショールが隠してくれます、、、
桜子の援護に気が付いた類は、片方の眉を上げただけで、素知らぬ顔で立ち上がります、、、
つくし「る、類、私、歩けるから降ろして?」
類「しっ! 黙って!
まだ、ショールで隠す必要がある状態なんだから、大人しくしてて!?」
耳許で囁かれた内容に、またまた真っ赤になって、大人しく抱かれているつくし、、、
桜子《もう、端から見たら、バカップル完成ですわね♪》