慟哭24
桔梗「待って!
ハアハア、相変わらず逃げ足が早い~
紫苑、藍!
お客様がいらしてるんだから、邪魔しては駄目だってば!」
紅「桔梗姉様、お客様って、あきらと総二郎みたい、、、」
類にそっくりな男の子達の次に、つくしにそっくりな女の子達の登場に、あきらと総二郎は、思考回路がオーバーヒートしたようで、、、
子供に呼び捨てにされても無反応、、、
総二郎「牧野!?、、、
あきら、あれは幻か?」
あきら「いや、あの子達は、、、」
類「可愛いい子供達でしょ♪
勿論、つくしと俺の子供達だよ♪」
総二郎「類!」
あきら「お前、生きていたんだな♪」
類「何、それ♪
生きているに決まってんでしょ!?
俺が、つくしの側を離れる訳がないでしょ!♪」
あきら「つくし、、、牧野!?
牧野は?、、、」
類「あきら、つくしは牧野じゃないよ、花沢つくしだから♪
つくし、おいで♪」
おずおずと、悪いことをして叱られる子供のような情けない表情で、つくしが、類の背後から顔だけのぞかせている!
総二郎「牧野! 牧野だ!」
あきら「!!!
牧野!? 本当に牧野か!?」
涙を浮かべて頷くつくし、、、
あきら「牧野も類も、姿をくらませて散々心配させやがって、、、」
総二郎「類、お前が描いた牧野の絵を見たぞ!
絵の女性は、もうこの世に居ないと聞いてたんだぞ!」
類「ん!?
、、ああ、そっか♪
絵に描いたつくしは、もう過去のつくしで、今のつくしとは違う、、、
だから、『絵の女性は?』って聞かれた時に、『今は居ない』って答えたんだった!
それを画廊の主が、勝手に解釈したんでしょ!?」
総二郎「類、、、お前、、、」
あきら《類、絶対に勘違いさせるつもりで、話したな!
腹黒策士め!
お陰で俺達が散々泣き明かしたなんて、絶対に教えるもんか!》
つくし「美作さん、西門さん、ごめんなさい、、、
ずっとずっと謝りたかったけど、お会いする勇気が無くて、、、」
総二郎「牧野は悪くない!
あんな目に合ったんだ!
類以外を受け入れられ無くて当然だったんだ!」
あきら「ああ、こうやって会えて嬉しいよ♪
もう、克服出来たんだな?」
類「ああ、最初は年上の男性だけだったけど、今は大丈夫かな♪
ただ、あきらや総二郎に会っても大丈夫かは、なかなか確信が持てなかったんだ、、、
つくしが妊娠中や授乳期に、ショックを与えたくなかったし、、、
子供達に手が掛かって落ち着かない間には無理をさせたく無かったし、、、」
総二郎「牧野、抱き締めても大丈夫か?」
つくしが、恥ずかしそうに頷くと、、、
類「はあ、しょうがないな!
今回だけだよ♪」
総二郎が、恐る恐る、つくしを壊れ物のようにそっと抱き締める、、、
総二郎「本物の牧野だ!」
紫苑「パパ! ママが総二郎と浮気してるよ!」
類「いいんだよ、紫苑、、、
ずっと会っていなかったから、挨拶しているんだ、、、
ただし、ハグは今だけだよ♪
それより、総二郎って呼び捨てにしては、失礼だよ♪
総二郎おじ様って呼ばなくちゃ♪」
紫苑「ごめんなさい、総二郎おじ様、、、
パパが、写真を見て何時もそう言っていたから、、、」
あきら「総二郎、交代しろ!」
紅「パパ! 今度はあきらおじ様と!
パパ、怒らないの?」
類「ん、ずっと忘れずに心配してくれていたんだから、今だけね♪」
モハメド「さあさあ、子供達はご挨拶したら、あちらで遊んでなさい♪」
桔梗「花沢桔梗です♪ こんにちは♪」
紅「花沢紅です♪ こんにちは♪」
紫苑「花沢紫苑です♪
写真よりカッコいいね♪」
藍「花沢藍です♪
パパの方がカッコいい♪」
総二郎「アハハ、そうだよ♪
世界一素敵な女性と結婚できたんだから、世界一カッコいいパパだね♪」
類「桔梗達、グランパやグランマが寂しがっているだろ?」
子供達「は~い♪
モハメドおじ様、あきらおじ様、総二郎おじ様、後で遊んでね♪」