宇宙戦艦トマト21
戦艦トマトに帰艦、、、
司「お前達、何やってんだ!」
つくし「愛する旦那様と一緒に戦うためですわ♪」
優希、桜子、滋が、皆に睨まれながらも、コクコクと首を縦に振る、、、
司「類、鼻の下を伸ばしてんじゃない!」
類「いいじゃん、つくし、歌と踊り、スゲエ素敵だった♪」
つくし「類、、〃〃〃」
類「序でに、バラン艦にもウィルスを送っといたんだし、ドラゴン星は安全になったよ♪」
あきら「バランの奴が、そう簡単には諦めるとは思えないが、、、」
桜子「艦長、激しい憎悪の波がやって来ます!」
亜門「あいつ、体当りして来るつもりだ!!」
あきら「手動でエンジンだけ動かしたな!」
総二郎「救命ポッドで逃げる時間を与えたのに、、、」
類「シールド180%に上げました!
計算によると、敵艦の体当りと自爆の衝撃で、こちらの損害は70%」
司「回避モード!」
亜門「クソッ! 捕捉ビームも復旧させたらしい!」
類「捕捉ビーム、振り切れません!」
あきら「惰性航行で、エネルギーを全て捕捉ビームに集めてやがる!」
司「では、俺の出番だな!」
類「いくらゴールデンドラゴンでも、無茶だ!
俺のシールドが必要だ!」
あきら「あいつを一撃で仕留めるには、俺達が必要だ!
俺達も行くぞ!」
皆、飛び出して行く、、、
つくしも何かを決心したらしく、皆を集めます、、、
つくし「優希、滋、桜子、そして料理長!」
先ず、司が艦から飛び出し、金色の羽根を広げるドラゴンに、、、
次いで、あきらが、真紅の羽根のドラゴンに、、、
総二郎は、グリーンの羽根のドラゴンに、、、
亜門は、ブルーの羽根のドラゴンに、、、
類は、プラチナの羽根のドラゴンに、、、
そこへ、料理長和也が、シルバーの羽根を、、、
司「和也も来たか♪」
更に飛び出してきたドラゴンが、、、
桜子が、ルビーの羽根を、、、
優希が、エメラルドの羽根を、、
滋が、サファイアの羽根を、、
最後に、つくしが、クリスタルの羽根を広げて飛び出してきた!
あきら「桜子が! ルビードラゴン!?」
総二郎「優希! エメラルドドラゴン!?」
亜門「滋が、サファイアドラゴン!?」
類「・・・♪♪♪」
和也「あれは! 1000年に一人現れるかどうかの伝説のクリスタルドラゴン!!
よもや、その姿を拝めるとは!!」
類「あんまり見詰めんなよ!
俺のつくしなんだから!
つくし、俺から離れるな!」
司「おまっ! こんな時まで嫉妬かよ!」
桜子「気を付けて! 来ます!!!」
つくし「類、私達がシールドのお手伝いを!皆! 」
プラチナドラゴンとクリスタルドラゴンを囲むように、円陣が組まれると、、、
クリスタルで覆われたプラチナのシールドが現れて、そこに、ルビー、サファイア、エメラルドの耀きが加わり、この世で創り得る究極の完全無欠防御シールドを作り上げた!
一方、赤青緑銀がからみあった金色の光の矢が放たれ、バラン艦を貫く!
宇宙の暗闇に浮かび上がる、花火のように、光を放ち消えていくバラン艦、、、
滋「うわあ、自分で言うのも何だけど、綺麗なシールド♪」
桜子「まだ、終わっていません!」
司「バランの奴、攻撃用小船艇に乗り換えて、突っ込んでくるとは、しぶとい奴!」
和也「おそらく、バランは死にかけているでしよう!」
総二郎「どうして、そんな事が言えるんだ!?」
優希「何故なら、ドラゴトキシンを飲ませたからです!」
総二郎「グラスを手で拭った時か!」
つくし「はい、私と優希で2杯飲ませました、、、
バランが、ドラゴンを殺してその血を飲んでいたら、体内でドラゴトキシンとドラゴンの血が反応して、骨を溶かしてしまう猛毒になります、、、」
あきら「桜子! バランの意識は?」
つくし「待って! バランの憎悪を桜子一人でまともに受けるのは危険です!
優希! 3人で!」
優希「はい!」
桜子「助かるわ♪」
途端に、羽ばたきがこきざみな震えになっていく3人!
類が、総二郎が、あきらが、側に寄り添います、、、
バラン「クリスタルドラゴンに出会えたのに、、、
そのまさかのクリスタルドラゴンに殺られたとは、運も尽きたか!
だが、司、これで終わりではない!
俺は必ず甦ってお前やクリスタルドラゴンの血を飲み干してやる!!
うぉぉぉぉぉ!! 待ってろ、司!!
うぉぉぉぉぉ・・・・・」
つくし、優希「・・・・・」
桜子「・・・ふ~、バランの憎悪が消え、終わりました、
破壊してください、、、」
司達「よしっ!」
宇宙にまた花火が咲いた、、、
ドラゴン星では、1000年に一人現れるかどうかのクリスタルドラゴン、100年に1度現れるかどうかのジュエルドラゴン達の来訪に沸き返っていた!
・・・・・・
だが、バランの捨て台詞が、現実味を帯びるのは、この後間も無いことだった、、、、、