loveofruiのブログ

リダの類が好きで好きで好き過ぎで、とうとう妄想世界の住民になりました。定期的な更新は仕事柄できませんが、お目汚しとスルーして頂けば、幸いです。
R付きの話を全て下げました。話が続かないところは、ごめんなさい。

運命の女18


程よい明るさの照明の下、手慣れた様子でカクテルを作るあきら、、、


「よっ♪ 来たな、司♪」


「お前、日本に帰ってるなら、連絡くらいしろよ!」


「あ!? 俺様はお前らと違って忙しいんだよ!」


「司の母ちゃん、類の会社に手を出して相当痛い目にあったらしいが、司、お前も絡んでんのか?」


「ふん! すぐに挽回して、次は上手くやるさ!」


「司、お前な、今の類を侮ってると、お前達のほうが潰されるぞ!


あいつは、既にヨーロッパ全土、アラブ諸国、アメリカに強力なコネクションを持っているんだぞ!」


「それがどうしたってんだよ!


俺は、ぜってい、あいつを、あいつらを許さない!」


「「・・・・・・」」


「なぁ、司、お前、牧野の記憶だけを無くしていた間のこと、覚えていないって本当か?」


「ああ、牧野の記憶を取り戻したんだ、だから、そんな記憶なんて必要ないだろ!?」


「お前なぁ、自分に都合悪いことは思い出さずに、類達を悪者に仕立てようだなんて、鬼畜だな、、、」


「ぁ! ざけんな!


あいつらが、俺を裏切ったんだ!


あいつらを不幸のドン底に落としてやる!


牧野を類から取り戻して、弄んで捨ててやる!


そん時の絶望した類の顔が楽しみだ!!」


「・・・フー・・・、司、、、


これから話すことは、お前にとって受け入れ難いだろうが、暴れずに聞けよ!


今、ちゃんと聞かなければ、一生後悔することになるぞ、、、」


「ふん、大袈裟な!


良いから、ちゃっちゃと話せよ!」




それは、、司とつくしの恋物語り 、、、


切なく哀れな恋の物語り、、、


やがて、行き着く先には、、、


類とつくしの恋物語り、、、


切なく、暖かな恋の物語り、、、

運命の女17




楽しいお茶会に、話が弾み、、、


「でね! つくし~、滋ちゃん、あきら君に内緒で来ちゃったんだ~


少しは淋しがってくれるかな~」


「優希さんは、純一郎さんには?」


「はい、ちゃんと話してきました。


淋しいけど行っておいでって〃〃〃」


「純一郎さん、流石、優しくて大人だよね~、いいなあ~


で、そこのイチャイチャの二人は放っといて、、、


桜子、あんたはどうなってるの?」


「ふふ、私も其なりに、、、」


「コラッ、白状せい!


白状せぬ時は、この桜吹雪がぁ、、、」


「ちょっとぉ、滋さん、魔女の格好でそれは、イタイかと、、」


そこへ、何故か、タキシードにウサギの耳を着けたイケメン達が、、、


「よっ♪


俺達抜きで、随分、楽しくやってんじゃね?」


ピンと耳を立てたエロウサギが第一声を放っても、黙ってじっと滋を見詰めるばかりの耳垂れウサギあきら、、、


「あっ、あきら~、淋しかったよ~


チュッ♪」


「〃〃〃・・・〃〃〃」


ちょっと、耳が立ってきた嬉しそうなウサギあきら、、、


「おいおい、あきら、何黙ってるんだよ!


《滋が出てった!》って大騒ぎしてたんは誰だよ!


家出じゃなくて、プチバカンスじゃねえか!」


「いや、お袋が、滋が出ていったと、、〃〃〃」


「お前が、ハッキリさせねえから、夢子さんに一杯担がれたんだよ♪


出てった女を真っ青になって捜す羽目になる前に、逃げられないようにしっかり掴まえとけって♪」


「美作さぁん~、そんなに必死になったんですかぁ~♪ (ニヤニヤ)


滋さん、美作さんのお気持ちがハッキリ分かって良かったですわね♪


夢子叔母様に感謝ですわね♪」


あきらを引っ張るように座らせ、その膝にちゃっかり乗っかって、貼り付けたようにベタッとくっついている滋、、、


あきらも、そんな滋を愛しそうに抱き締めている、、、


「ダンディウサギと可愛いい魔女、素敵なカップルですわね♪」


「おい、桜子、お前にもダンディウサギを届けに来てやったぞ♪」


振り向いた桜子の目に、ダンディウサギがもう一匹♪


「〃〃〃・・・忠臣さん・・・〃〃〃」


「一條 忠臣、お前を捜して俺んところに乗り込んで来たぞ!


お前も、彼氏にちゃんと話しとけよ!


こいつが、茶会に乗り込んで来て騒いだせいで、お前達の婚約騒動で日本は持ちきりだぞ♪


お前も年貢の納め時だな♪」


「桜子さん、ごめん、俺、桜子さんが離れて行くと勘違いして、我慢出来なくて、、、」


「〃〃〃〃〃〃」


「プロポーズは二人きりになってからにしてくれよ♪


と言う訳で、あぶれた優希ちゃんは兄貴の代役の俺で我慢してくれよ♪


兄貴から、大事な優希ちゃんの面倒をちゃんとみろと、仰せ遣ってきたしぃ?」


「ねえ、司は?」


「おっ、類、やっと俺達に気が付いたか!


お前の《つくしが居れば他には何も要らない》って世界感?、相変わらずだな~


ってか、お前、のんびりしてていいのかよ!?


司の母ちゃんが、頻りに画策してんぞ!


司も、つくしちゃんが欲しいから、母ちゃんのやりたいようにさせてるし、、、」


「ふ~ん、司の母ちゃん、あんまり明ら様に仕掛けてくると、こっちの包囲網のトラップが発動するのに、、、」


「西門さん、つくし達、入籍を済ませているので、手出し無用だと思いますけど、、、」


「あん! こらっ、お前ら、水くさいぞ!


そんな目出度いこと、なんで教えないんだよ!


こりゃあ、盛大にお祝いしないとだぜ! な、あきら?」


「それだから、お祭りコンビに話せなかったんだよ♪


発表はお祖父様とも相談して、もう少し時期をみてと、、」


「閃いた!


なら、あきらと滋、忠臣さんと桜子、優希ちゃんと兄貴も 一緒に発表したらどうだ!?


凄ぇお祭り騒ぎになるぜ!


どうせなら、全員入籍会見にすると尚良いいぜ!


俺がいっさいがっさい仕切ってやるぜ!


会場はメープルにすれば、司の母ちゃんもお前らのラブラブな現実を知って、諦めがつくんじゃね?」


総二郎の暴走は留まるところを知らず、、、


「うん、いいね♪


お祖父様に相談してみるよ♪


お前らも早く入籍しちゃいなよ♪


ほら、早く♪」


しっかり、総二郎のとんでも話に乗っかる類♪



とんでも話にビックリ眼で類を見上げるスノーホワイトつくし、、、


すかさず、キスする類王子♪


嬉しそうなあきらウサギ、忠臣ウサギ、


チョー大喜びな滋魔女、、、


ちょっぴり恥ずかしげな桜子シンデレラ、、、


ちょっと引きつった優希アリス、、、


大張り切りで、早速兄純一郎に電話するピコピコお耳の総二郎ウサギ、、、


そんなこんなで、茶会は、益々賑やかに続きます、、、

愛は惜しみ無く奪い与える41A


つくしと俺の愛の結晶である駿が産まれ、そうとは知らずに奴らが訪ねてきた年の夏、俺達の結婚発表パーティーが催された、、、


マッキーノ家と花沢家の報道規制で、つくしや駿の情報は一切洩れていなかった、、、


相変わらず、マッキーノ家の令嬢は病弱だからとか、精神に問題があるからとか、政略結婚故に離婚はいつか?とかetc. のゴシップが一人歩きしていたが、、、


そんな噂など気にも止めず、俺達は幸せな日々を送っていた、、、


だって、つくしを一目見たら、馬鹿馬鹿しい噂なんてあっという間に塵芥だよね♪


パーティー当日、つくしはあの絵と同じドレスを身に纏い、俺はほっそりした首に、あの花沢家伝来の桜のネックレスを着けた、、、


その日のつくしは、まさにあの絵の少女そのもの、センセーショナル!


いや、本物のつくしの方が、一層綺麗で艶かしくて、、、


欲情した俺は、つくしを押し倒さないようにするのが精一杯だった!


幸福感で胸が一杯で、このネックレスにまつわる言い伝えのことなんて、思い出しもしなかった!


震える手でネックレスをつけ、そのままつくしから手を離すことが出来ずに、滑らかな首を撫で回すことで耐えていたんだ!


俺達が会場に入ると、一瞬にして会場は静まりかえり、うっとりしたタメ息があちらこちらから洩れていた。


皆がつくしの姿に魅入られて、惹き付けられ、甘い御菓子に群がるアリンコのように、つくしに集まってきた。


そんなアリンコ共を、俺は睨み付け蹴散らすのに大忙しだった!


F3の奴らも、アリンコからつくしを守るなんて言いながら、お前らが纏わりついてんじゃん!、、、


総二郎は、例によって、つくしに顔を近づかせ過ぎては、つくしが頬を染めるのを楽しんでいるし、、、


あきらも、つくしにグラスを渡す時に、わざとつくしの指を撫でて、つくしを赤らめさせてるし、、、


司は、何も仕掛けて来ないけど、、、

ってか棒立ちのまま、熱い眼差しが、つくしに釘付けになっているし、、、


ハア、これじゃ、結婚したって、子供を産ませたって、ちっとも安心できないじゃん、、、


アリンコ退治に益々手を焼きそう、、、



見る目のある男なら、つくしの素晴らしさに気が付いて、虜になってしまうんだ、、、


男ばかりか、女もつくしの取り合いを始めるし、、


あんたら、分かってんの!?


つくしは俺のものだよ!


あ~あ! また自称つくしのナイトを買って出るだろう輩が、わらわら湧いてきた、、


俺の、俺だけのつくしなのにィ、、、


ピキッ!!


アレレ!?


俺の堪忍袋の緒が切れちゃった???


俺は、有無を言わさず、一度つくしを休ませると、つくしを抱き上げて邸の奥の部屋へ、、、


「〃〃〃る、類~〃〃〃」


そんな可愛いい顔は、他の奴らに見せちゃダメだよ、、、


他の奴ら、特に遠慮を知らないF3が、絶対に来られないところは、、、


そう、あそこ以外ないな!


今やその部屋の鍵を持つのは、俺だけだし、、、




「類? ここは、、、??」


つくしを後ろから抱き締め、つくしの首にキスを落としながら、、、


奥の壁に掛かったあの絵を二人で見る、、、


「つくしは初めて見る絵でしょ?」


「この部屋に入ったのも初めてだよ♪」


「うん、この部屋の鍵は俺だけが持っているんだよ、、、」


「ねぇ、この人、私にそっくり!


ドレスもこのネックレスも!?」


「この少女は、つくし、つくし本人がモデルなんだよ、、、」


「えっ?


でも、これって昔描かれた絵でしょ???」



満月の月明かりの中、絵の中のネックレスとつくしの首のネックレスが反応するかのように、互いに光を放ち、、、


、、、絵の中の少女から光を放つたくさんの蝶が飛び出して、、、


、、、絵の少女が手を振った!?


キラキラ光の蝶が、俺達を囲むように舞始め、、、


目映い光に目が眩み、つくしをギュッと抱き締めたまま思わず瞼を閉じ、、




目を開けると、、、




そこは、、、