loveofruiのブログ

リダの類が好きで好きで好き過ぎで、とうとう妄想世界の住民になりました。定期的な更新は仕事柄できませんが、お目汚しとスルーして頂けば、幸いです。
R付きの話を全て下げました。話が続かないところは、ごめんなさい。

その歌声で1


幼い頃、風に乗って届いてきた、かすかな歌声、、、



一目会いたいと 、歌声を頼りに、幼い足で懸命に追いかけたけど、見つけることは叶わなくて、、、



もう一度、あの歌声を聴きたい、、


もう一度、歌声を追いかけたい、、


もう一度、、、



だから、俺は目を閉じて寝た振りをする、、、



煩わしい接触を遮断し、ひたすら耳を澄ませて、あの歌声を待つ、、、



待って待って待ち過ぎて、俺の感情は麻痺してしまう、、、



今日も一人、ヴァイオリンを奏でながら、祈る、、、



どうか、明日はあの歌声に巡り会えますように、、、



君に捧げるラブソング、、、



今日も、一人爪弾くセレナーデ♪





初めまして、愛してる♪


君に会う 今日この街角で

君に会う 明日レストランで

君と会う この胸に抱き締めて


初めまして、愛してる♪


君に問う ランチどう?

君に問う 結婚して?

君と誓う とこしえの愛♪


君の笑顔 ダイナマイト♪

君の声 天上 の調べ♪

君の唇 俺のもの♪


君に会う 今日この街角で

君に会う 明日レストランで

君と会う この胸に抱き締めて


君が話す 初めまして♪

俺が話す 愛してる ♪

俺の心 君のもの♪


君に会う このチャペルで

君を待つ この祭壇で

君と誓う 至上の愛♪♪

運命の女26 番外編(司2)



俺は、懸命に働いた、、、


飛ぶ鳥お茶を濁さずってとこさ、、、


(いや、発つ鳥、跡を、でしょ!)


Tカンパニーという子会社を立ち上げ、信頼の置ける部下を徐々に集めていった、、、


業務は、介護関連用品で、介護ベッド、トイレ、車椅子、障がい者用車両、障がい者用自転車、義手、義足、杖等、、、


バリアフリーのリフォームも手掛けた、、、



外部からの雇用は、働きたくても働く場のない障がい者を主に雇用した、、、



俺が過去に暴力をふるい、体や心に障がいを負わせてしまった人達に、心から謝罪し、一緒に働いて頂けないか請うて歩いた、、、



俺の睡眠時間を削って、仕事を就し、時間を作っては、謝罪に当てたんだ、、、



大変だったろうって!?


俺の故で、心や体に傷を負った人々のことを思ったら、何でもない事さ、、、


寧ろ、もっと早く行動すべきだったよ!


何度訪ねても、顔も見たくないと突っぱねられた時は、陰ながら自立の援助をしていった、、、


そうやって贖罪と救済と自立を兼ねて、仕事を展開していくうちに、経済的に余裕のある障がい者は、俺の意を汲み、挙って寄付を届けてくれた、、、


お陰で、経済的に余裕のない人々に低価格で品を提供できるようになり、社員にも手厚く給与を出せるようになり、会社の評判も上がった、、、


そうなると、目敏い富裕層の奴らも、自分達の名声のためにではあるが、次々に寄付をよこすようになり、Tカンパニーは順風満帆、、、



「司さん、記憶を取り戻してからどうなるかと思ったけれど、良くやっているわね!」


ふん!


偽物の記憶を植え付けた手前に、俺が暴力を振るうんじゃないかと、戦々恐々だったくせに、、、


「美作や西門の坊やが、要らぬお節介をと、一時期思ったけれど、、、


その後の司さんの活躍は、目を見張るものがあって、あの二人には感謝しなくてはね♪


それから、そろそろ跡継ぎのことを考えないと、、、


この中から選んでくれれば、スケジュールを調整して、、、」


どんと山のような釣書が机の上に置かれた、、、


「・・・いや、その気はない、、、」


「まさか、司さん、貴方、また同じ轍を踏むつもり!?


あの秘書はダメよ!


全く、最初は溝鼠、溝鼠を排除したら、女狂いになって、記憶を取り戻したら、次は、二股掛けている淫乱秘書とは!


あの女狐は、Tカンパニーの社長とも寝てるのよ!


貴方の女を見る目って、、、」



そんな事は、鼻から承知だよ!


(いや、端からでしょう!)



Tカンパニーの会議をホテルの部屋で秘密裏に行う時に、カモフラージュを兼ねて、一緒に部屋に籠る振りをさせているんだよ!



実際は、会議が終われば、Tカンパニーの社長と秘書は、続き部屋のドアを抜けて、ルームサービスやメイドに化けて他の部屋に行き、一晩中愛を交わしているのさ、、、


あの二人、このスパイ擬きの行動が痛く気に入って、《スパイの愛のスパイス》とか名付けて楽しんでやんの♪


まあ、Tカンパニーが順調で、二人の仲も順調なら、牧野の好きな《一席二挺》《お得》ってことで、、、


(いやいや、一石二鳥ですってば!)



道明寺カンパニーの方も、優秀な奴が見つかり、、、


えっ!? 誰かって!?


俺の腹違いの兄弟の亜門だよ♪


亜門には、ババアの目を盗むための影武者になってもらいながら、衛生教育で道明寺の仕事を詰め込んだ、、、


(いや、毎度の間違い、英才教育ね!)


亜門の奴、流石、俺の血を引くだけあって(貴方のじゃなく、御父様の血でしょう!?)、経営者としての筋が良く、跡を任せる事ができる、、、



やっと、訣別の日が来た、、、


辞表をババアに叩きつけた俺は、F2と飲み明かし、翌日、Tカンパニー、正式名《TSUKOSHI》の会長として道明寺からの独立を発表した、、、


この社名故に、有名某デパート《○越》から、取引の引き合いが来たのは、オマケの話、、、


TSUKUSHI、お前は、人間ホイホイどころか、デパートをホイホイしてんぞ!


、、って教えたら、俺の大好きな笑顔で大笑いすんだろな♪


つくし、俺の唯一の願いは、お前がいつも幸せに笑っていてくれることだ、、、


俺の心は、いつも大空に描いてる、、、


《TSUKOSHI LOVE》、、、

運命の女25 番外編(司)



俺は記憶を取り戻した、、、


ババアの管理が届かないあきら系列の施設で、、、


古代魔術まで駆使して、、、


何としても思い出さねばならなかった、、、


ババア達に植え付けられた歪められた記憶ではなく、俺が、牧野に仕出かした本当のことを、、、


辛いはずと覚悟をしていたつもりだったが、、、


俺の覚悟なんて何の役にも立たなかった、、、


取り戻した記憶に苦しめられ、飲まず食わずじゃなく、飲めず食えず、なのに吐いて呻いて吐いて呻いて、とうとう吐血してしまった、、、


自分が情けなく、恨めしく、浮かんでくる言葉は、《何故何故、、》ばかり、、、




だが、ある日、、、


「司、そろそろ、ドン底から這い上がって来い!


俺達の手を掴んで立ち上がれ!」


「・・・・・」


「俺達、親友だろ!?


来い!


渾身の一服を点ててやる♪」


抵抗する気力もなく、気が付けば西門の別邸の茶室で、総二郎の点前を観ていた、、、



何だろう?


この世の有象無象総てを断ち切ったような清々しさは、、、


無我の境地で茶と向き合う総二郎の所作は、至高の芸術品だった、、、



やがて、目の前に置かれた茶の味は、、、


憧憬、熱情、想い遣り、真摯な愛、、、


あぁ、そうか、、


総二郎、お前も、、、


お前は、その想いを茶に籠めているんだな、、、


そうやって、一生その想いを相手に告げることなく大切に抱き続けて行くんだな、、、



俺も、この愛を諦めない!


諦めずに、一生大切に抱き続けて行こう、、、


つくしの笑顔を陰ながら見守ろう、、、


「なあ、また、この茶を飲みに来てもいいか?」


「うん?


少しは茶の味が分かるようになったか!?」


「・・・あぁ、お前の茶は格別だ♪」




「・・・司、少し庭を散策しないか?」


「司、あきらと行ってこい♪


俺は片付けがある、、、」



「・・・なあ、あきら、お前はどうやって牧野への想いを封じ込めたんだ?


滋との関係にどう折り合いを付けているんだ?」


「封じ込めも折り合いもつけていないさ、、、


牧野への想いは、封じ込めようとして封じ込められるものじゃない、、、



俺同様、滋も、半端なく牧野を愛し、切望している、、、


滋はたまたま女で、俺は男だっただけで、想いは一緒さ、、、


そして、そんな俺達は、その有りの儘の姿でお互いを愛しているんだ♪」



「そうか、有りの儘の姿でか、、、♪


そうだな!


折り合いなどくそくらえ!


封じ込めなんか出来るかってんだ!」


「そうさ!


司、堂々と牧野を好きでいろ!


但し、類の逆鱗に触れるなよ♪


牧野に関してのあいつの独占欲はハンパねえからな♪」


「だな♪・・・」