愛は惜しみ無く奪い与える16
「何言ってんの、つくし!?
ミィたんは、まだあんまり動かしたらダメでしょっ!
それに俺達のリビングは、もうミィたんのお部屋にもなっているし、、、
ほらっ、ミィたんはここに寝かせて、、
木嶋先生との食事の接待は、ホストの俺達夫婦の役目でしょっ!
まさか責任放棄しないよね♪」
と、つくしの腰をがっちり掴んでエスコートする類の指は、バイオリンのビブラートの動きで、さりげなく刺激を与えている、、、
後ろから付いて来る木嶋先生にも見える、類の悪魔のしっぽ、、、
パタパタ、、、グルグル、、、
一方、純真無垢なつくしちゃんは、、、
〃〃〃〃〃
えっ、そ、そうなの!?
ミィたん、動かしたらダメって、、
も、もしかして私には言えない病気!?
そ、そんなっ!
食事どころじゃナァ~イ!
既に、花沢家の人々の言動に思考回路がショートしているつくしちゃん、、、
妻だ夫だ夫婦だ なんてフレーズは、いちいち抵抗しても無駄との認識が脳内に形成されたらしく、、、するっとスルーするつくしちゃん、、、
それで良いのか、つくしちゃん!?
「大丈夫ですよ、つくし様。
ミィちゃんは、少し疲れているだけですから、ゆっくり休ませてあげましょう。
それに、つくし様のご両親には、既に類様のご両親から(縁談のお申し込みの)お話しが済んでおりますので、、、」
さすが伏魔殿の悪魔類王子様の使徒(←?)である幸枝の紛らわしいナイスフォロー!
「う~ん、お父様達からディナーのお許しが出たのでは、(仕方がないから)喜んでご馳走に預りますね。」
食事を済ませたら、今度こそ帰らなくちゃ!
ぷっ、まだ帰るなんて、逃がさないよ、、
明日の朝には、俺から離れられない身体になってるし、そもそも帰るだけの体力が残ってないよね♪
ご機嫌なエロエロ腹黒王子様の悪魔のしっぽは、ますます高速回転~~♪♪♪
ぐるぐるギュイーン、、、
やたらとニコニコ顔の類と大人達に見守られ、美味しい食事に舌づつみを打つつくしちゃん、、、
その後は、めでたく、舌でも下でも存分に、存分過ぎる程、美味しくつくしを堪能したビー玉の瞳のエロエロ腹黒策士の悪魔の類王子様でした、、とさ!?
おしまい、、、
、、、、、の訳ないじゃん‼