4姉妹絵巻6
類がつくしから離れたのは、4日目の朝、、、
類「ふ~、これ以上つくしに無理はさせられないか、、、
つくし、起きて♪
シャワーするよ♪」
うとうとしているつくしが、この数日で躾られたようで、両手を類の頚に回します、、、
つくしをそのまま抱き上げて、シャワールームへ、、、
半分寝ているつくしの体を丁寧に洗い、シャンプーも済ませ、自分も手早く洗い終わると、再び抱き上げて、、、
類「俺、癖になりそう♪
移動は抱っこで決まり♪
つくしの体と髪の毛を洗うの楽しい♪
こうやってドライヤーでつくしの髪を乾かすのも楽しい♪
これからは、俺が全部面倒見てあげるからね♪
じゃ、あ~んして?
家のシェフが、つくしの為に腕に縒りをかけて用意したんだよ♪
何時も少ししか食べない俺が、つくしと一緒だと完食してくれるって、まだ会ってもいないつくしの大ファンになっているんだって♪
花枝も、早くつくしに会いたいって♪
花枝は花沢のメイド頭で、つくしの洋服から食事まで、彼奴にバレないようにここに運んでもらっているんだ♪
今日は、花枝も帰らずにリビングで控えているから、会ってやってね?」
何ものにも無関心な類が、イチャイチャな食事を終えると、甲斐甲斐しくつくしを着替えさせる、、、
桜色のシフォンのドレス、同じ生地のリボンを髪の毛に編み込んで、自分は同じ生地のタイとポケットチーフ、、、
類「うん、花枝の見立ては流石だね♪
つくし、桜の妖精みたいだ♪
愛してるよ♪
じゃ、行こっか?」
と、つくしを抱き上げる、、、
リビングで、、、
類「花枝、この子が高遠つくし、、、
すぐに花沢つくしになるけどね♪」
花枝「まあ、なんて可愛らしい♪」
つくし「は、初めまして、、、た、高遠つくしと、、、」
花枝「まあまあ、つくし様、無理にお話しにならないでよろしゅうございますよ、、、
類様のせいで、つくし様の声が、、、
類様、もう少し手加減なさってくださいね♪
こんなに可愛らしい素敵なお嬢様なんですから、大事になさってくださらないと、、、」
類「あい、大事にしてるよ♪
大事に大事に肌身離さず、舐めるように可愛がってるんだから♪」
花枝「まっ! それはご馳走さまでございました!
オホホ、、、」
司「おい、類と連絡取れたか?」
総二郎「いや、ここ数日、携帯の電源まで切ってやがる!
花沢の家にも電話したが、類がどこに居るのか、皆目分からないと!
類の奴、どこで何してんだ!」
あきら「よっ、悪りぃ、遅くなった!」
総二郎「その顔は、何か分かったのか?」
あきら「花枝さんの動きが怪しいので、尾行を付けたんだが、類のSPにまかれちまった!
なので、今日は人員を倍増して準備していたら、花沢のSPが飛び出して行ったんだよ♪」
司「で、類はどこに?」
あきら「いや、類じゃねえ!
空港に類の両親を迎えに行ったんだよ♪」
総二郎「類の両親が!?
何か重大な事が起きているな!」
司「類の奴、誘拐されたんじゃねえだろうな!?」
あきら「それは無いな!
類の両親が、見た事が無い程嬉しそうにしていたらしいから♪
何かが類に起きているなら、喜ばしい事だな!」
司「じゃ、類の居どころを聞きがてら、類の両親に挨拶に行くか!?」
あきら「それも無い!
何故なら、花沢邸に向かっていなかったんだよ!」
総二郎「じゃ、何処に向かってたんだ?
類がそこに居るのか!?」
あきら「驚くなよ!?
高遠邸に入っていったんだよ!」
高遠邸と聞いて、ソファに凭れていた司と総二郎が、ガバッと身を乗り出す、、、
司「類もそこに!?」
あきら「いや、その時は居なかった!」
総二郎「その時はって、あんだよ!?
じゃ、、、」
あきら「そう、今は類も高遠邸に居る、、、
類の両親のリムが邸に入って間もなく、類のリムが入っていったそうだ!」
司「一体どうなってんだ!?
どうして類が!?
あのパーティの晩に何が起きたんだ!?」
コンコン、ノックノック、、、
タマ「坊っちゃん、坊っちゃんとお二人に招待状が届きましたよ、、、
何処からの招待状ですか?
何故、お二人の分もここに届いたんでしょうね?」