宇宙戦艦トマト8
《優希様、優希様は、本当に身代わりで結婚なさるのですか?》
《ええ、小雪、つくしの為なら何だってやり遂げるわ!》
《優希様、小雪の一生で1度のお願いを聞いて頂けますか?
私に、その身代わりの役をお譲りください!》
《何を言い出すの?》
《優希様は、ドクター西門様と既に結ばれている筈、、、
結ばれた以上、ドクターは、優希様以外に欲望を感じることが無いですよね♪
そんなドクターを置き去りにして良いのですか?》
《・・・》
《優希様はご存知ですよね、幼い私が、しばしアルカザール様の下に居りましたことを、、、
アルカザール様は、私を手のかかるそそっかしい奴と可愛いがって下さいました、、、
無実の罪を着せられた両親と亡命せざるを得なく、アルカザールから離れてしまいましたが、あの頃から、私は、アルカザール様を女としてお慕いしております♪
1度だけでもアルカザールに愛されたいという想いは、今も変わりません、、
いえ、より一層強くなっております!
幸い私は、マッキーノ星のハーフでもあり、今ではこのように変身もできます
》
小雪は、優希の姿に、そして次はつくしの姿に変身してみせます、、、
《また、私のミドルネームは、つくし様の名を頂いております、、
優希様の姿も小雪の形態の1つと説明が付きますし、つくしと呼ばれても、私の名でもありますから、バレません、、、
しかも、私は、優希様に変身した時は、遺伝子レベルまで優希様と同じに出来るのです!
それに、私、アルカザール様と結び、虜にする自信があります!
何より、私、アルカザール様を愛しているのです!
お願いですから、私にチャンスをください!
優希様は、ドクターと幸せになってください!》
《優希! 小雪!
すべて聞いたわ!》
《つくし! 何故ここに?
まさか、つくしが自らアルカザールの下に行くつもりで、、、》
《ええ、優希の犠牲で、私一人が幸せになるなんて、そんなこと、とても出来なくて、、、》
「つくし! 俺から去って、アルカザールの下に行くつもりでいたのか!?
許さないよ♪
俺は、つくしを放さない、離れられないんだ!
つくしのいない人生なんて、生きる価値も無い!」
「そんな、生きる価値が無いなんて、言わないで!」
「俺に生きて欲しければ、俺の側を離れるな!」
「類様、ご心配なく、プリンセスつくしも、類様無くして生きてはいけませんもの、、、
優希様が、ドクター西門様無しで生きていけないように、、、」
「つくし様、私と私の家族の命の恩人で、お慕いする私のお姉様、どうか私にご恩返しをさせてください!
私、犠牲になるつもりはありません!
私も、アルカザール様と幸せになりたいんです♪」
「・・・・・」
「つくしが犠牲的精神で、俺を棄ててアルカザールの下に行き、俺を廃人にし、小雪とやらの命をかけた願いを踏みにじるか、良く考えてごらん♪」
「わ、私、類と一緒に居ても良いの?
小雪は、本当にアルカザールと幸せになれるの?」
「つくし様は、類様と一緒にいるべきです!
それに、つくしのお腹には、類様のアカチャンが、、、
つくし様には、アカチャンを守る責任がおありです、、、」
「つくし、小雪の予知はいつも正しいわ♪
おめでとうございます♪」
「〃〃〃〃〃
ありがとう♪
小雪、いえ、今からは、プリンセスつくしね、お願いだから約束して?
必ず幸せになるって!」
「はい! 必ず!!」