俺達が知らなかったこと15
穏やかな食後のティータイムが終わり、俺は、つくしを連れて、用意されたヘリで東京の花沢邸に戻った、、、
俺のセキュリティレベルをつくしと同様の最高度に上げ、警備の練り直しを、つくし付きのSPと俺のSPとで密に行った、、、
先ずは、崇さんがスイスに帰国して落ち着いてから、つくしを俺の婚約者アンジュ・ノーザン伯爵令嬢として公表し、深窓の令嬢のためと理由付けして露出は避ける、、、
ノーザン伯爵のダミーは、病弱でスイスで療養中とする、、、
身分に齟齬の無いように、細かく煮詰めていると、俺の秘書の田村が戻ってきた、、、
田村「類様、つくし若奥様、いえ、アンジュ若奥様、ご結婚、おめでとうございます♪
スイス大使館では、相当な便宜を図って頂きまして、入籍手続きが、本日付で完了いたしました♪
心よりおめでとうございます♪」
類「ありがとう♪
じゃ、俺達、新婚タイムに入るから、後は任せたよ♪
つくし、行くよ♪」
つくし「あ、皆さん、ありがとうございます♪
皆さんのおかげで、、、きゃっ!
類~! ちょっと、まだお礼が、、、」
類「うるさいよ、奥さん♪
今は夫の言う事を聞くの!」
つくし「きゃっ! やだ! ちょっと! 類~!」
つくしを肩に担ぐと、さっさと寝室に向かう類~
田村「コホン!
類様、若奥様は、しばらくお部屋から出ていらっしゃらないでしょうから、それを踏まえて順次休息をお取りください、、、」
ジョン「では、この5日間で連携の欠陥を炙り出しましょう!
Aシフトで展開!」
《はあ、この5日間は、お部屋から一歩たりとも出てらっしゃらないと、お考えですね~
あの類様のご様子では、5日間でも足りなさそうですが、、、》
案の定、つくしは5日間部屋から出ることは叶わず、6日目に意識を飛ばしたまま類に大切に横抱きに抱えられて、ヘリで京都へ、、、
つくしを抱き潰したと 崇に睨まれても、何のその、、、
上機嫌な類の幸せ全開な締まりの無い笑顔に、崇達は、苦笑いするばかり、、、
そこへ、蒼い瞳の金髪の青年が現れて、、、
「類さん、お久しぶりです、、、」