俺達が知らなかったこと18
聡と瑠璃が、類に知られずに花沢邸に到着したのは、類がつくしをお姫様抱っこしてヘリで京都に戻る日の前の晩、、、
花枝「旦那様、奥様、お帰りなさいまし、、、
ですが、類様達は、、、〃〃〃」
聡「どうせ、類がつくしちゃんを一時も離さないで、部屋に籠りきりでしょう!?
奇跡が起きて、つくしちゃんと出会えた類です、、、
今は、二人だけにしてあげましょう♪
私達は、これからいくらでも、つくしちゃんに会えるんですから、、、」
瑠璃「クスッ、貴方、余程策を練らないと、つくしちゃんに会うのは難しいと思いますけど、、、
あの類ですわよ!?
つくしちゃんを見るだけでも、つくしちゃんが減るから見るなって、言い兼ねない子ですわ♪
、、、うん、そうだわ!
早く類達に子供を作ってもらえば、お手伝いと称して、つくしちゃんと遊べるかも!
花枝、類にスタミナドリンクを、、、
食事も精のつくものを中心にね♪
類達が出発したら、改装を直ぐ始められる?
それから、、、」
久々の、心からの弾ける笑顔の瑠璃に、聡も花枝も、瑠璃の暴走?をニコニコ微笑んで見守っております、、、
そして翌朝、、、
ぐったりと意識を飛ばしたままのつくしを、それはそれは大事そうに抱いて、ヘリに乗り込む類を、陰からそっと見守る聡と瑠璃、、、
瑠璃「貴方、類の顔をご覧になりました!?
あんなに幸せそうな笑顔、私、初めて見ましたわ♪」
聡「ああ、以前写真でつくしちゃんと一緒の類の笑顔を見た時に、びっくりしてティーカップをひっくり返してしまったけど、、、
今の類の笑顔には、心ばかりか、体中が震える想いだよ!
ほら!」
と、瑠璃の目の前に差し出した聡の手が小刻みに震えていた、、、
瑠璃「貴方、貴方、私も震えが止まりませんの♪
しっかり私を抱き締めて!
これが、本当に現実のことだと信じさせてくださいな♪」
聡と瑠璃が抱き合って、泣き崩れる姿に、花枝達も嬉し泪を堪えきれなかった、、、
泣き腫らした顔で、気恥ずかしそうに、けれども、誇らしげに、聡が、、、
聡「さあ、奥様に花枝に皆さん、忙しくなりますよ~!
気張って行動してくださいね!?
類とつくしちゃんをもっともっと幸せにする作戦、開始です♪」
花枝「旦那様、奥様、腹が減っては戦が出来ないと申します、、、
先ずは、お食事を♪」
瑠璃「そう言えば、つくしちゃんは、お食事を摂れたのかしら?」
花枝「はい、シェフがつくし様の好物ばかりを、張り切って作りまして、、、
類様が、あの、、、」
聡「なんだい?
はっきり言いなさい♪
ま、想像はつくがね!」
花枝「は、はい!
類様が、つくし様をお膝に抱き上げて、親鳥と雛鳥のように、あ~んと口移しで、、、〃〃〃」
瑠璃「・・・まあ!〃〃〃」
聡「ぷぷ、あはは、ぷぷぷ、ヒィィィ、、、
腹が、、、
腹が痛てぇ~、、、ぷぷぷ、ヒィィィ、、、」
花枝は、類そっくりに笑いのドツボに嵌まっている聡を、びっくりして呆けて見るばかり、、、
花枝《あっ、そうか!
旦那様が類様そっくりではなくて、類様が旦那様そっくりなんですね!》
、、、などと、しょうもない事を考えておりました、、、