愛は惜しみ無く奪い与える26
「で、つくしちゃんは、どこに隠れていたのかなぁ♪」
「そっ、どうして俺達の美人サーチレーダーに、一年間も引っ掛からずにいられたのかな?」
まったく類の奴、こんなに可愛いナイスバディの美人を、、、
しかも、マッキーノ公爵令嬢だとは、、、
類の両親が、結婚を急ぐ訳だな~
所作は完璧、何より笑顔が可愛いい♪
俺が先に会っていれば、、、
年上マダムにしか魅力を感じない俺も、つくしちゃんならアリだな~
類より早く会いたかったな、、、
いやいや、こんな事を考えていると類にバレたら、どんなに恐ろしい目に会うか、、、
昔から類の執着心は半端ないし、、、
あんた達、物欲しそうに俺のつくしを見ないでよっ!
油断も隙もありゃしない、、、
「はい、これ! つくしの忘れ物♪」
「〃〃〃あ、こ、これって、、、〃〃〃」
「つくしのSPが、鞄と一緒に届けて来た」
「うん? 、、、 これは、、、
こけし頭のウィッグとダサい眼鏡、それにペッタンこのビスチェ、、、!?」
「、、、お前! がり勉おかっぱ胸無しの黒縁眼鏡ちゃん!? 」
ええっ!何気に酷いこと言ってくれちゃってぇ~
「おまっ! 変装してたんかっ! ? でも、どうして!?」
「〃〃〃あっ、あの、、、〃〃〃」
「それはね、お前達のような遊び人の毒牙から身を守るためだよ♪」
「つくし、よく聞いて♪
俺以外の男は、皆狼だからねっ!?
特にこの二人は、女と見たら手当たり次第だから、騙されちゃダメだよ♪」
「おいおい、親友にちいとひでぇんじやねぇか!?」
「いいの!
つくしは純真で疑うことを知らないから、これくらい言っておかないと!?」
疑うことを知らない純真無垢って、今時めったに出逢えない存在で嬉しいんだけど、ほんとっ 心配で堪んないよ!
もしもし!? 類王子様!?
あなたは、その純真さにつけ込んで つくしちゃんに あ~んなことやこ~んなことをしちゃった張本人ですよね!?、、、
一番危ない狼、常に満月の夜の狼って、類王子、あなたでしょ!?
「ふ~ん、で、類は そんな純真なつくしちゃんを、、、」
つくしの首についた、紅い類の所有の印を見つけて、ニタニタ笑う総二朗、、、
「いきなり婚約だなんて、無理強いされたのかと心配して駆けつけてみれば、
鼻の下が伸びきってんぞっ!
何はともあれ、政略結婚じゃ無いようで安心したよ♪
しっかし、三年寝太郎の類が、こんなに素早く行動するとは、、、」
「ふふ、つくしだからだよ♪
つくしは、俺の運命の女♪ 」
食べ終わったつくしを自分の膝に抱き上げて、頬にチュッ♪
〃〃〃〃〃〃