花嫁は誰?13
ラウンジで、、、
司「このフロアは、俺達専用だ♪
シェフもバリスタも一流を揃えたぜ♪
なんでもリクエストして良いぜ♪」
類「俺、フルーツグラタン♪」
つくし「私、そば粉のガレット、ホウレン草と生ハムの♪
優希達は?」
優希「私も同じガレット♪」
桜子「私もガレットで、クリーム控え目で♪」
滋「滋ちゃんは、クリームたっぷりで良いよ~
プラス、子牛のヒレカツ、伊勢海老のグラタン、蟹の甲羅焼き、フォアグラステーキにデザートは、、、」
桜子「滋さん、流石に太りますよ!?
お嫁に行けなくなりますよ!?」
滋「良いもん!
滋ちゃんは、つくしを愛しちゃってるから、つくしと一生一緒に居るから♪」
優希「滋姉様、つくしは花沢さんと一生一緒ですから、諦めて他を捜してください、、、」
滋「え~!?
つくしが良いのにぃ~」
類が、膝に抱いたつくしを離すものかと更にギュッと囲い込み、、、
類「他を捜せよ!
つくしは俺だけのものだよ♪
チュッ♪」
桜子「あ~もう~、ラブラブイチャイチャの二人は放っておいて、、、
それより滋さん、今側に良い男達がいらっしゃいますでしょう!?」
滋「う~、優希は次期家元の総二郎と出来ちゃいそうだし、、、
桜子は、優しそうで実は硬派のあきらが好みでしょ!?
じゃあ、また滋ちゃんは、余り物の司って訳~!?
こいつ、怒りんぼのようで実はもっと酷い怒ってばかりの奴じゃん!?
滋ちゃんも優しいのが良い~
優しくて強い男が良いのになぁ~」
司「黙って聞いてりゃ、俺が余り物だとぉ!?
怒ってばかりの優しくない男だとぉ!?
ざけんなよ!
俺がいかに優しいか、思い知らせてやる!」
類《クスッ、まんまと釣り上げられちゃったね、司♪
総二郎は、一見クールで女たらしに見えるけど、実は純情一途なんだよね♪
大人しいが芯の強いあの子と相性が良さそう、、、
あきらは、誰にでも優しいから、特に釣り上げた魚に餌はやらないという扱いをされている人妻にモテちゃって、、、
誘われたら無下に断れない優しいと言うか優柔不断なところがあるから、、、
切れ者のしっかり女房タイプのつくしの後輩にロックオンされて、丁度良いな、、
なんだかんだで、ペアが出来ちゃった!?》
類「つくし、ガレットが来たよ♪
はい、あ~ん♪
俺のフルーツグラタン、何時ものようにフーフーして!?」
つくしがフーフーして、類の口にスプーンを持って行くと、パクッ、にっこり、、、
類「うん、旨い!
つくしにも食べさせてあげる♪
フーフー、はい、あ~ん♪」
皆、食べる手を止めたまま、あんぐりと二人に見とれます、、、
桜子「え~っと、このガレット、美味しいですわ♪
クリームが絶品ですわね、優希さん?」
優希「えっ? あっ、はい、生ハムも塩加減が、、丁度良いです、、ねえ、滋姉様?」
滋「えっ? そ、そう?
でも、あんな風に食べさせてもらったら、もっと美味しいよね!?
羨ましいな~
あっ、そうだッ!
司! 司、食べさせてよ♪
優しいところを滋ちゃんに思い知らせてよ♪
自分で言ったんだから、ちゃんと優しくしてよ!?」
優希、総二郎、あきらが、ぎょっとし、桜子がにやりとします、、、
司「あ? なんだと!?」
滋「ほら、怒りんぼ!
口を開けば、喧嘩腰!
司には無理なんだよ、優しくするなんて、、、
出来ない約束はしない方が良いよ?
嫌われるもとだから、、、」
類《いつの間に、約束したことになってるんだ?
しかし、面白くなってきたな♪》
司「はあ!? 俺様に不可能は無い!
ほれ、此方に来い♪」
ヒョイと滋を膝に抱き上げて、、、
司「ほら、食えよ♪
なんだっけ?
あ~んだっ! あ~んしろ! あ~ん♪」
滋「う~ん、ちょっと違う気がするけど、まあ初めはこんなものかな?
あ~ん♪
うん! 美味しい♪」
司「あ? よ、良かったな、旨くて〃〃〃
ほら、もっと食え、あ~ん♪」