愛は惜しみ無く奪い与える42
二組が、見合った時、、、
つくしと絵のネックレスが反応し、つくし達は光の蝶の眩い光に包まれ、、、
元の世界へ、、、???
後ろを振り返り仰ぎ見ると、絵が変化していた、、、
つくしひとりの肖像画だったのが、カウチに座ったつくしと後ろに立つ類の二人の肖像画に、、、
《ふ~ん、俺達がモデルの新しい肖像画か、、、》
時計の日付と時刻を調べた類が、、、
類「ふ~ん、こっちの時間は、たいして進んでないみたいだ、、、」
つくし「?」
類「パーティを抜け出してから、30分程度しか経ってないよ♪」
つくし「!!」
類「俺としてみれば、煩い奴らに邪魔されずに、新婚旅行してきたような、、、」
つくし「なんか白昼夢みたい、、、!?」
類「うん、邪魔されずにつくしを堪能できた最高の白昼夢だね♪」
クスッ、夢みたいに素晴らしかったけど、すぐ、子種を仕込んだハネムーンだったって分かるよ♪
類「このトラベルは、これで終わりじゃあ無いと思うよ、、、
まだ数回トラベルするんじゃないかな♪、、、
この話はまた後でね♪
さっ、会場に戻ろ♪」
総二郎「おい、お前ら、主役が消えてどうすんだよ!」
あきら「ヤキモチで可愛いい奥さんを苛めてたんじゃないだろうな!」
類「クスッ、ちょっと可愛がっただけ、、、
続きはパーティの後でね♪」
つくし「〃〃〃る、類~♪〃〃〃」
類「さっ、さっさと終わらせて、駿の顔を見に行こっ♪」
総二郎「ちっ、相変わらずのマイペースだな!」
司「おまっ! そ、そこのそれ! 」
つくし「えっ? 何? 類、どこか変?」
と、類に体ごと振り返ると、、、
「「「!!!」」」
つくしの背中が大きく開いたドレスは、類の付けた紅い印を隠していなかった!!
印のあまりの多さに見入ってしまっている無言の3人に、類は、確信犯の微笑を浮かべて、、、
類「あっ、ちょっと寒いだろ!?
これ掛けて♪」
と、ショールを優しく掛けて、つくしの背中を隠す類、、、
つくし「ありがとう、類♪〃〃〃」
類「妻の肌を人目に曝したくないしね♪」
つくし「・・・〃〃〃」
類「じゃ、一回りして終わりにするから、、、」
つくし「いらして頂き、ありがとうございました♪
また、ゆっくり遊びにいらしてくださいね♪」
司「お、おう♪〃〃〃」
総二郎「司、今のは、社交辞令だぞ!
本気にして新婚の邪魔すんなよ!」
司「あ!? 分かってらい!」
《いや、明日にでも行きそうな食い付きだったぞ!
頼むから、類の逆鱗に触れるなよ!》
3ヶ月後、愛し合う二人に、第二子の朗報がもたらされ、、、
類「つくし、ありがとう♪
つくしに似た女の子だよ、きっと♪
もう1つ子供部屋を改装しなくちゃね♪」
つくし「類の感は、良く当たるから、女の子かな♪
でも、類が娘ばかりを可愛がり過ぎたら、私、焼きもち焼いちゃう♪」
類「つくしのお馬鹿さん♪
この世で一番愛してるのは、つくしだよ♪
俺の愛を体に刻み込む必要があるようだね♪」
たっぷり愛されたつくし、たっぷり愛を注ぎ込んだ類、、、
うとうとしていると、シャラ~ンシャラ~ンと鈴の音が、誘うように耳元に届いて来ました、、、
あの鈴の音は?
二人で顔を見合わせ、頷くとあの絵の掛かった部屋へ、、、
あの絵の前に立つ時は、必ず二人揃って行くという誓約を交わした類とつくし、、、
万一にも離ればなれにならないようにとの、二人の想いでした、、、
鈴の音に導かれ、絵の前に立つと、、、
つくし「類! 絵がまた変わってる!?」
カウチの横にミニテーブルが描かれていて、その上には鈴が!