奥様は魔女13
つくしと一緒に芋煮を食べ終わった類、、、
式神に合図すると、晴男の目の前に紙がヒラヒラと置かれました、、、
何だろうと進が覗き込むと、、、
進「キャハハ!
類兄さん、凄え!
やっぱりお転婆姉ちゃんを御せるのは、類兄さんだけだよ♪
、、、って、もう乗りこなしちゃってるか~♪」(←オイ)
類父母も覗き込むと、それは婚姻届で、類の整然としたサインと押印の横には、乱れた字でつくしのサインと何度も押された押印が、、、
瑠璃「まあ、こんなに一杯押して頂いて、良かったわあ♪
ささ、牧野パパ、この欄にどうぞ♪」
式神により、ペンと印鑑も目の前に現れて、、、
晴男は、促されるままサインした後、呆然としていると、千恵子が空かさず押印し、類父の前に書類を置きます、、、
聡「どれどれ、、、
後は、私がここに署名すれば、、、」
手を宙に差し出すと、当たり前のように、式神によりその手にペンが、、、
サインし終わり、再び手を宙に差し出すと、今度は印鑑が、、、
押印した書類を類に手渡すと、厳しい目付きで点検した類が、破壊力のある満面の笑みでにっこり♪
類「ありがとうございます、、、
では、、、」
と、進に無言の圧力、、、
進「あっ! はいっ!
私が責任を持って役所に届けてまいります!」
類「ぷっ、そんなに畏まらなくて良いよ♪
じゃ、折角の申し出だから、お願いしようかな♪」
進「はいっ! 喜んで!
では、行って参ります!」
進《何故か勝手に口が動くけど、これって陰陽師類兄さんの仕業だよね?
まあ、この中で一番の若輩者が俺だから、喜んで行きますよ♪》
進「扉よ開け♪
行ってきます♪」
進「ただいま♪
入籍手続き完了です♪」(←早っ!)
*類様、新婚おめでとう♪
*類様、つくしを抱っこでまた寝んね♪
*類様、前は一人で寝てばかり♪
*類様、今はつくしと寝てばかり♪
つくし「???
あのう、類?
私、いつサインしたんだっけ?」
類「つくしったら、俺に夢中で忘れちゃった?
あのね、ベッドで何回目だったかな?
結婚して?ってプロポーズしたら、いい、いい、凄くいいって、何回も言ってくれたんだよ♪」
つくし「・・・〃〃〃
も、もう分かった、思い出しました!
恥ずかしいから、もう言わないで!?、、、」
類「つくしったら、愛情が足りないよ!
俺は、つくしとのこと、ぜ~んぶ克明に覚えているのに、、、
先ず初めての、、、」
つくし「きゃあ、ダメダメ!
ストップ!
ね、ねっ! 類、お部屋に行こ!?」
類「つくしのアルバムある?」
つくし「ある、ある、あります!
写真でも何でも見せてあげるから、行こ!?」
(←何でも見せるなんて、言っちゃって~)
類「あい、じゃ、ご馳走様でした♪」
*類様、つくしを独り占め♪
*可愛いいつくしを独り占め♪
*つくし行くなら、付いて行く♪
*類様とつくしに付いて行く♪
聡「ぷっ、式神もつくしちゃん大好きで、離れませんね♪」
瑠璃「私達も、そろそろお部屋に行きます?
明日こそ、つくしちゃんとお喋りしたいわ♪」
千恵子「では、オーロラの間にご案内します。
しばらくオーロラをお楽しみください♪」
千恵子が指を鳴らすと、二人はオーロラの間に居た、、、
瑠璃「まあ! 素敵♪
オーロラが音楽と共鳴しているわ♪」
聡「なんだか新婚旅行に来た気分ですね♪」
一方、つくしの部屋で、、、
類「ねえ、見せて?」
つくし「どれが良い?」
類「つくし、、、」
つくし「だから、何を見たいの?」
類「つくし、、、」
つくし「だ・か・ら、、、
???!!!」
類「そっ! 俺は、つくしの全てを見たいの♪」