つくしちゃんと7人の仲間達2
神童、天才と言われた類に、過大な期待を掛けるあまり、類から子供らしさが失われたと気付いた時には、類との溝が深過ぎて、修復する術も無くフランスに旅立った無器用な両親、、、
二人の様子を見守り、つくしちゃんが類の人生に光明を与える存在になると確信した両親、、、
花沢邸の庭にこじんまりした家を建て、牧野家を丸め込んで住まわせました、、、
おまけに、類のために、屋根のある渡り廊下で類の部屋からその家に、雨でも濡れずに往き来出来るようになっていました、、、
つくしには、弟の進がいて、おままごとでは、類がパパで、つくしがママで、二人の子供役が進で、、
つくし「貴方、お帰りなさい♪
お仕事、お疲れさま~」
類「ただいま♪ チュッ♪」
つくし「〃〃〃ご飯、出来ているわよ♪
進もご飯よ♪」
進「は~い、今日のご飯は何?」
つくし「お握りとお花のケーキよ♪」
おままごとでは、泥だんごをご飯にしていましたが、、、
ある日、母親から本物のお握りの作り方を教えてもらったとつくしちゃんが、類に話した途端、、、
類「僕も、つくしの作った本物のお握りが食べたい!」
そこで、つくしの母親が、花沢のご両親の許可を得て、本物のお握り作りが始まりました、、、
つくしが作った少し歪なお握りを、それはそれは喜んで食べた類、、、
帰宅後、類があんまり美味しかったと自慢気に話すので、次の日に、、、
お城の王様と女王様がやって来て、、、
「つくしちゃん、私達にも、お握りを作ってね♪」
王様も女王様も優しくて、美味しい美味しいと、つくしの作るお握りを召し上がり、、、
「つくしちゃんは、お握りマイスターね♪
また、ご馳走してね♪」
と、フランスに戻って行きました、、、
類母、「ねえ、貴方、あんなに沢山食べる類を、初めて見ましたわ!」
類父「つくしちゃんが小さな手で握ってくれたお握りの美味しかったこと!
おかずの卵焼きも、ちょっと焦げていたけど、甘くて美味しかったな♪」
類母「また帰国したら、ご馳走になりたいわ♪」
類父「ああ、是非またお願いしよう♪」
類母「それに、気が付きました?
つくしちゃんも相当頭脳明晰ですわよ♪
類がつくしちゃんに、フランス語の絵本や英語の本を読み聞かせしたところ、直ぐにマスターしたらしいですわ♪」
類父「ああ、つくしちゃんも類と一緒に学ばせる手筈を付けてきたよ♪」
類母「まあ、貴方! 流石ですわ♪
家庭教師からの報告が楽しみですわ♪」
類父「類も、つくしちゃんと一緒なら、一層勉学に励むだろうしな♪」
類母「うふふ、それって、つくしちゃんが良く言う『お得』ですわね♪」
類の両親の指示で、類と一緒に家庭教師について学び、、、
つくしの成果ばかりか、相乗効果で類の成果も、周囲を驚かす程素晴らしかった、、、