愛は惜しみ無く奪い与える15
「レントゲンやエコーでも、今のところ異常がございませんので、あとは血液検査の結果が出次第お知らせします。」
凄っ! 車が移動動物病院みたいっ!
「はい、花沢様のご厚意で寄付して頂きまして、沢山の動物を助けることができています。花沢様、改めて、お礼申し上げます。」
「木嶋先生、こちらこそ、今回は無理をきいていただき助かりました。ありがとうございます。お時間よろしければ、是非夕食をご一緒にいかがでしょうか?」
ほえ~、無口、無関心、無愛想の3無い王子様、ちゃんとセンテンスで、礼儀正しく話せるんだ~
相変わらず、声に出ていることにも、ギロッ! と睨んだ類にも気付かず、ミィたんに夢中なつくし、、、
幸枝と木嶋先生は 肩を震わせながら 絨毯の何かに興味を惹かれているらしく一心に絨毯を見つめている、、振り、、、
「それは光栄ですなっ! 花沢のシェフの料理は、ミシュラン三ツ星ものですからね!
それにしても、こんなに可愛らしいお嬢ちゃん、類様が夢中になるのも、良く分かりますよ!」
「そうなんです!
一目見て、もう手離せないって感じなんですっ!
ミィたんの可愛さは、メガトン級!
ねっ、花沢類!?」
と、スーパーメガトン級の上目遣い♪
ズッキューン♪♪♪
あんた、そんなに俺を煽って、今夜手加減できなくなるよ!?
しかし、策士類は、つくしだけに見せる笑顔で、、、
「あい、そうだね♪
こんなに可愛い子(つくし)は、もう手離せないね♪
もう毎日毎晩、舐めるように可愛がっちゃうね♪♪」
木嶋先生、ますます肩を震わせ、
「ハハハ、類様、その意気、その意気!
類様のことはお小さい頃から存じ上げておりますが、こんなに積極的で逞しい類様には、初めてお目にかかりますな!
逃げられないようにしっかり掴まえてくださいよ♪
ハハハ 、、、」
つくし、今よ!
今言わなくて何時言うの!
・・・イマデショウ!?
「木嶋先生、幸枝さん、花沢類さん、ミィたんにこんなに良くしてくださって、ありがとうございます‼
そろそろミィたんと私、失礼しますね♪」
言った、言ったわ!
やった、やったわ!
これで帰れる~♪♪、、、ハズヨネ、、、