つくしちゃんと7人の仲間達31
10階のラスボス、、、
ζ「キャー♪ 最高♪
このインテリアにあのボスの衣装!
しかも凝りに凝ったマスケラ♪
あれ、本物のジュエルを使っているわ~♪
ここだけ、ベネツィア・カーニバルの世界だわ~♪」
θ「まさに、ζの派手好みとシンクロしますね♪」
ν「あのマスケラ、欲しい、、、」
θ「出ました、出てきましたね!
νの遠慮の無い本性が、、、
欲しいものは、奪ってでも手に入れる気の強さ!」
ν「ふん! グズグズしないっ、急いで、θ!」
θ「けれど、あのボスは、多分あのお方、、、
νやζや私の手に負える人ではありませんよ!」
μ「ねえねえφ! 流石、ラスボスね!
部屋のインテリアも衣装もマスケラも素敵~~♪
私も、真似してマスケラを作ってみようかな?」
φ「自分で作らなくても、おねだりすれば、気持ち良くプレゼントしてくれると思うよ♪」
μ「そ、そうかな?」
φ「うん、可愛いいμがお願いすれば、誰だって言う事聞いてくれるよ♪
まして、あのラスボスは、μを溺愛しているからね♪
俺としては、μを奪われないように、警戒レベルを最高に上げないとだけどね、、、
μ、お願いだから、俺の側をはなれるなよ♪」
μ「うん! 絶対離れない♪
でも、φは、ラスボスの正体を知っているみたいね!?」
φ「うん、十中八九ね」
ζ「なあ、あのラスボス、寝てんじゃん!?」
χ「盛大に舟漕いでやんの♪」
ν「ラスボスの前に、バリアが在りますね!」
φ「じゃ、木靴の出番かな!?
皆、木靴をバリアに投げつけて見て!」
τ「俺に任せろ!」
ピューン、、、グシャ!
ρ、χ、νζθも、投げましたが、木靴はバリアに当たると粉々に砕けて消えるだけで、バリアはびくともしません、、、
φ「う~ん、投げるのは失礼ってことか!?」
φが、木靴でバリアをノックします、、、
バリアが一瞬揺らぎ、木靴がバリアの中に落ちました、、、が、バリアは元通り、、、
φ「ふ~ん、μの木靴を貸して!?」
φは、何やらメモを書いて鈴と一緒に木靴に入れます、、、
φ「μ、この木靴でノックして♪
『お姉さ~ん、起きて~♪』って言うんだよ♪」
μ「コンコン、ノックノック、お姉さん起きて~♪」
木靴がバリアの中に落ちて、スコーン、シャラシャラーン♪
ラスボス「なんか鈴の音が?
ふわあ、よく寝た~♪
誰も来ないから、いつの間にか寝ちゃった~♪
あら? 可愛いい縞の木靴!?
縞の木靴、、、しまのきくつ、、、
まきのつくし、、、」
慌てて木靴を手に取ると、、、
「あっ、こっちにメモが、、、
何々? お姉さんの大好物が居ます!?」
すぐさまバリアを祓って、、、
「キャー、待ちくたびれたわよ~♪
つくしちゃん、おっと、μ♪
可愛いい木靴をありがとう♪
大事に飾っておくわね♪
それにつけても、バリアを通過出来るアイテムが何か、良く解けたわね~♪」
μ「φが、この木靴と合い言葉のキャミーリァを解いたの♪
φって、何でも出来ちゃう♪」
φ「毎年Ωクラスの卒業生が、課題を作ることは周知の事実で、今年の課題は、椿姉ちゃんがリーダーになって作るって知っていたし、、、
椿姉ちゃんになったつもりで考えたら、絶体に彼女がらみになるだろうと、思ったから、、、」
μ「でも、木靴を飾ってくださるって、ここで作った物は、実物では無いですよね?」
ラスボス「ふふふ、そこは抜かりがございませんわよ♪
このバーチャルツアーで作った物は、自動的に実物が作成されるようにプログラミングしてあるの♪
戻ったら、実物が展示してあるから、ご覧なさい♪」
μ「じゃあ、私が作ったブレスレットも!?
φが作ったクマのストラップも!?」
ラスボス「もちろん♪ この可愛いい木靴もね♪」
μ「じゃあ、クマさんを持って帰っても良いの?
φが作ってくれてφとお揃いだから、欲しいの♪」
ラスボス「本当は、展示品は持ち帰り厳禁なんだけど、μのお願いは断れないわね♪
お持ち帰り、O.K.よ♪」
μ「うわあ、ありがとうございます♪」
そう言えば、このお部屋のインテリアやその衣装、マスケラも凄く素敵ですけど、椿お姉さまのデザインですか~?」
ラスボス「そうなのよ♪
力入れてデザインしたわ♪」
ζ「じゃあ、その衣装も実物が展示されているの?」
ラスボス「おや、貴方は他校からの特別参加ね?
うん? あらら? 貴方は、今日付けでこちらに転校になっているわ!?
では、明日から当校で頑張ってね?
クラスは、αか、、、
そうね、いつでも希望により、随時クラス替えテストを受けられるから、Ωクラス目指して頑張りなさいね♪ 」
ζ「いつの間に転校したのかなあ?
お父様ったら無断で!
でも、こちらのほうが、τが居るから、ラッキー♪
τ、よろしくね♪」
ラスボス「θも良くやったわ♪
この調子なら、来年度はΩクラス確実ね!」
θ「はい、頑張ります♪」
ラスボス「ν、貴女、公立に居るのね?
こちらに転校する予定は?」
ν「いえ、今の学校が好きなので、、、」
ラスボス「残念だわ、、、
でも公立の友人とふれ合うのも社会勉強になるわね、、、
これを機に、この我が儘どもとつき合ってあげてね♪
あっ、δのことだけど、嫌がるのを無理にスパイをやらせたんだから、仲間外れにしちゃダメよ♪
じゃ、解散!」
μ「あのう、そのマスケラ、凄く素敵なので、真似して作ってみたいの!
お借りしても良いですか?」
ラスボス「そんなに気に入ってくれたの?
光栄だわ~♪
うん、あげるから持って帰りなさいな♪」
μ「でも、それでは申し訳ないです~」
ラスボス「遠慮しないで!
φ! 貴方が持って帰りなさい!
μは遠慮して持って帰らないでしょうから!」
φ「あい、リョーカイ♪」