慟哭26
あきら「司は、マックこと類、お前が描いた牧野の絵を見た時に倒れ、思い出したんだ!
倒れたと聞いて、見舞に行った時に、泣き叫んでいたよ、、、
『どうして忘れてしまったんだ!
どうして牧野が居ない今、思い出したんだ!
もっと早く思い出していたら、、、
いや、疾うに俺は、牧野を失っていた、、、
失ったまま、忘れていたかった、、、
何故、今思い出したんだ!』って、、、
俺は、そんな司に顔を合わす事が出来なくて、見舞もせずに引き返したよ、、、
で、司が記憶を取り戻した切っ掛けを知りたくて、倒れた場所である画廊に足を運んだら、、、
牧野の絵が、目に飛び込んできた!
だが、画廊の女主人から、絵のモデルは亡くなったと聞いて、、、」
総二郎「類、お前、わざと紛らわしい言い方をしたな!」
類「確かにわざと言ったよ♪
あの絵を見た皆が、モデルの女性は誰って騒ぎになるのは、分かりきったこと、、、
モデルから辿って、マックに行き着こうとする輩だって出てくる筈、、、
だけど、モデルこそ秘密にしておきたかったんだもん♪」
総二郎「確かに、現代のモナリザとか現代のマリアと言われているほど、素晴らしい絵だから、騒がれるな、、、」
類「俺は、つくしの絵を貸し出すのは、反対だったんだけど、、、
つくしが、良いよって、、、」
つくし「だって、類の絵が素晴らし過ぎて、私達だけの物にしておくのは勿体無かったから、、、」
と、いつの間に戻ったのか、つくしが会話に加わります、、、
類「だから、期間限定で、見せるお客も限定して、貸し出したんだ♪
あの絵を展示した小部屋にはドアを付けて、俺が許可した者にしか入れないようにしたんだ♪
あの画廊に出入りする人物のリストをチェックしてね、、、
あとは、人を派遣して、お前達のように飛び込みで画廊に来た客を選別させてもらったよ♪
勿論、絵が傷付く事が無いように、SPも付けたよ♪」
つくし「え~!?
そんなに大変なことだったの!?
私、ただ、類の素敵な絵を見てもらいたいと、簡単に考えていてO.K.しちゃったけど、類に負担掛けていたのね、、、」
と、ションボリするつくし、、、
類「良いんだよ、、、
つくしが、あの絵を世に出しても良いと、モデルの自分の姿が世に出ても良いと考えた事が、重要だったんだから♪
チュッ♪」
つくし「類~〃〃〃」
あきら「お陰で、あの絵を見て、少なくとも類は生きていると知る事が出来たよ♪」
総二郎「だが、その後いくら調べても、お前達の情報が出てこなかった!
それもさりなん、モハメドが情報を抑えていたんだからな!?」
類「そだね♪
モハメドだけじゃないけどね♪
皆、つくしファンクラブを名乗っているんだよ♪」