loveofruiのブログ

リダの類が好きで好きで好き過ぎで、とうとう妄想世界の住民になりました。定期的な更新は仕事柄できませんが、お目汚しとスルーして頂けば、幸いです。
R付きの話を全て下げました。話が続かないところは、ごめんなさい。

2017類Birthday 1

男は恋をしていた、、、



ただ、彼女を見ているだけで幸せだった、、、



彼女の笑顔が男を幸せに、彼女の涙が男を悲しませた、、、



彼女を想う強さは、日に日に強くなり、男は想いに蓋をすることが難しくなってくる、、、



男の想いに気が付いた親友が、彼女をNYに拐うように連れていき、彼女との婚約会見を強行したのは、男と親友が大学二年の夏、、、


彼女は大学一年だった、、、



男が生きる気力を失ったかのように 病の床に着いたのは、それから半年程たった頃だった、、、




つくし「道明寺、ごめんなさい、、、


私、、、」



司「言うな! それ以上言うな!


言わないでくれ!」



つくし「いいえ、言わせて!


罵ってもいい!


殴ってもいい!


私と別れ 、、、」



司「言わなくていい!


俺が言う!


別れよう!


お前なんか、類にくれてやる!


他の男を好きな女に、女々しくすがり付く程意気地無しじゃあねえんだよ、俺様は!


お前より良い女は世の中に沢山居るんだ!


手切れ金代わりにジェットを飛ばしてやる!


さっさと俺の前から消えろ!」



つくし「あ、ありがとう、道明寺、、、


私、あんたが好きだったよ、、、


でも、類は、類は、、、


類がいないと私、生きていけない!


類を失いそうになって、やっと分かったの、類を愛してるって、、」



司「バーカ、今頃かよ!


お前達以外、皆、とっくに知ってんだよ!


それを、俺がお前の両親を金で懐柔して、お前を無理矢理こっちに連れてきて、、、


お前の家族への思い、お前の犠牲心、優しさに、俺がつけこんだんだよ!


謝るのは、俺のほうだ!


悪かった! ごめん!


だが、この半年、本当に幸せだった!


ありがとうな♪


例え別れても、お前は俺の運命の女、一生愛する女だ!


困った事があれば、この携帯で連絡してこい!


俺か姉ちゃんか西田に24時間必ず連絡がつくようになっている!


そんときゃ、どこに居ようと、駆け付ける!


さあ、俺の気が変わらねえうちに行け!


西田が部屋の外で待ってる、、、」



つくし「道明寺、ありがとう、、、」



泣きながらつくしが出ていこうとすると、司が後ろから抱き締めて、、、



司「泣くな! お前が泣くのが何より辛い!


笑って堂々と類の胸に飛び込め!


俺様が、ハンコ判押したこの世でたった一人の女だ!


胸を張って前を見て出ていくんだ!」



名残惜しげにつくしから腕を外すと、背中をポンと押す司、、、



司の深い想いに感謝して、1つ頷くと、もう振り返らずに、前だけを見て出ていくつくし、、、



《最後の賭けだ!


振り返れ!


振り返ってくれたら、どんなにお前が抵抗しても、お前を俺のものにして一生離さない!》



だが、無情に扉はパタンと閉じ、司の愛するつくしは扉の向こうへと飛び立った、、、



《畜生! なんで俺じゃ無いんだ!?


なんで俺の側で笑っていてくれない!?》



夕闇の中、床に踞る男から切れ切れに聞こえてくる啜り泣きだけが、冷え冷えした部屋に響いていた、、、




プルルルプルルル、、、



あきら「もしもし、司、お前大丈夫か?」



司「ふっ、お節介な西田が連絡したな!?」



あきら「ああ、お前が落ち込んでいるって、何があったんだ?」



司「ふん! 大したこと事じゃねえよ!


牧野と別れただけだ!」



あきら「!!!???」



司「あいつ、類が病気だと知ったとたん、類、類って、泣き出しやがった!


俺様の前で他の男を思って泣きやがったんだぜ!?


そんな女、俺様の方から願い下げだ!


追い出してやったよ!


類に言っとけ!


熨斗餅付けてやるから、ありがたく受け取れって!


病気だといつまでも寝てるんじゃねえ、とっとと迎えに行けって!


西田から聞いてんだろ?


類に付き添って空港に行ってくれ!


あいつ、本当に飲まず食わずで弱っているらしいから、頼んだぞ!!」



あきら「・・・司、お前、いい男になったなぁ、、、


お前が親友で誇らしいぜ♪」



司「うるせぇ! 俺様は昔からいい男だ!


俺は、ただ、牧野に笑っていて欲しいだけなんだ!


牧野が心から笑えるのは、類の側だけなんだよ!


兎に角、頼んだぞ!!」



あきら「ああ、任せとけ!


総二郎と類を担いででも、牧野を迎えに行かせるよ!


類と牧野が無事結ばれたら、お前の顔でも見にそっちに行くから、そん時は付き合えよ!」



司「ふん、俺様の忙しい時間を割くんだ!


牧野の様子を一部始終報告しろよ!?」



あきら「おまっ、それじゃストーカーだぞ!?」



司「うるせぇ!


俺は、牧野を見守る大天使だ!」



あきら「ハイハイ、大天使様、そろそろ俺達、類のところに行ってくるよ♪


じゃあな♪」