2017類Birthday2
あきら「おい、類、起きろ!
起きて、飯を食え!
そんなんじゃ、牧野を迎えに行けねえぞ!?」
総二郎「類、お前、メールを見ていないのか?
司から、連絡が入っているだろ!?」
類「どうせノロケ話のメールでしょ!
今は読む気分になれない、、、
煩いよ、二人とも、、、
ほっといてよ!
眠いから帰って!」
あきら「そうはいかねえな♪
牧野が帰ってくんだぞ!?
空港にお前を送っていくって、司と約束したからな、ほら、シャワーしてこいよ♪」
類「結婚式の招待状でも持ってきたのかな、、、
あきら、代わりに受け取っておいて、、、」
総二郎「類、いい加減にしろ!
牧野は司と別れたんだ!
だから、空港に迎えに行ってやろうぜ♪」
類がガバッと起きて、、、
類「別れたって!?
なんで!?
司の母ちゃんも牧野の事認めていただろ!?
なんで今更別れさせたんだよ!?
牧野は大丈夫なのか!?」
あきら「やっと正気に戻ったか!?
牧野が司の前で、好きな男が病気になったって、オイオイ泣いたんだと!」
総二郎「俺様の前で、他の男を思って泣きやがったって、牧野を追い出したそうだぜ!」
類「そんな! 牧野に他の男!?
牧野に好きな男がいるなんて、聞いてない!
一体どんな奴なんだ!
牧野は、そいつに会う為に帰ってくるんだな!
司は、そいつの事を知ってんの?」
あきら「ああ、司のよーく知っている奴だよ♪」
類「そんな! あきらや総二郎もそいつの事、知ってんの!?
何処の誰? 何してる奴?」
総二郎「ああ、俺らもよーく知っている奴だ!
命懸けで牧野を愛してるくせに、側で見守る事を選んだ、馬鹿で愚かで一途な男、司や俺達の親友だよ!」
あきら「そうそう、牧野がビー玉の瞳の王子様って、よく言ってたな♪
けど、今の様子は、栄養失調で死にかけた迷子の野良猫にしか見えねえな!」
つくしの好きな男って自分の事だと、やっと気が付く類、、、
総二郎「全く、嬉しそうな顔しやがって!
鼻のしたがだらしなく伸びてんぞ!?
だけど、そんな野良猫の様じゃ、百年の恋も一度に冷めて、司のとこに戻っちまうかもな!?」
類「何言ってんの!
俺達の愛は未来永劫続くんだよ!
司のとこになんて帰さないよ!
あきら! 取り敢えずつまめる物とホットミルクを頼んで♪
総二郎! 車の手配して♪
俺、シャワーしてくる!」
電光石火の早業でシャワールームに消えていく類、、、
類から食事のオーダーが出たので、一気に生気を取り戻した花沢邸、、、
花枝から嬉しい連絡を受けた類の両親も、空港で待ち伏せ?するべく、仕事を放り出して(調整して)一足先に出発していった、、、