慟哭28
あきら「じゃ、再会を祝して!」
類「つくしはジュースで」
総二郎「今後は連絡を絶やすなよ」
一堂「乾杯♪」
あきら「そう言えば、桜子や滋に連絡はどうする?」
つくし「うん、実は、優希達も遅れて此処に来る事になっているの、、、
二日後に到着予定よ、、、」
類「つくしは、幼友達とは連絡していたんだ、、、
来なくて良い和也も来るよ!?」
つくし「ちょっと、類~!
酷い~!」
あきら「ハハ、類の焼きもちは健在だな♪」
総二郎「俺、魑魅魍魎の世界で大事なことを忘れていた、、、
お前達に会えて、思い出せたよ、ありがとな♪
俺、お前達に会って充電しないと、心が磨り減っちまうんだな、、、」
類「何、急にシリアスになってんの?
第一、俺じゃなくて、つくしに会いたいんでしょ!?」
あきら「俺達は、ただの牧野じゃない、幸せに笑っている牧野に会いたいんだ♪
牧野が幸せに笑っている為には、類が牧野の側に居ないとだろ?」
総二郎「だから、お前達に会いたいんだよ♪」
類「ふん、其処のところを分かっていれば良いかな、、、」
やれやれと顔を見合わせる総二郎とあきら、、、
あきら「で、此れから俺達が類達に会いに行くための手筈を、、、」
類「あきらも総二郎も、影が居るでしょ?
毎回その影を代役に立てて、隠密で島に来てよ♪
○○○飛行場まで来れば、後は家の小型ジェットで島まで飛べるから♪」
総二郎「おしっ! じゃ、あきらと日程調整して、、、」
類「まさか、そんなにすぐ来ないよね!?
それから、悪いけど、お前達の奥さんやご両親達家族には、まだ秘密にしておいてよ!?」
あきら「了解♪」
あきら《居場所が分かったのに、グズグズしてらんねえよ!》
総二郎《すぐ邪魔しに行ってやるよ♪》
類《お前達が来る時は、つくしの親友と後輩も招待して、相手をさせよう♪》
それぞれの思惑を抱えて、夜が更けていきます、、、
翌日、、、
モハメド「さあ、プロジェクトの件だが、、、
我が国の砂漠に日本の庭を作りたいんだ♪
そうだね、かぐや姫のイメージの庭なんかどうだろう?
日本のだけではなく、フランスの庭も、、、
イメージは、ヴィランドリー城でいかがかな?
イギリスの庭も勿論、レベンズ・ホール・ガーデンをイメージにして、、、
ロシアの庭では、ツァールスコエ・セローをお手本にして、、、
日本庭園には、かぐや姫の竹やぶの他にお茶室も作りたい、、、」
つくし「ねえ、モハメド、こんなのはいかが?
竹林の中の小路を抜けると、八角堂のお茶室が有って、、、
八角堂の4面に面した敷地には、春夏秋冬の庭を設えるの♪
満開の桜の中、お点前を披露する西門さん、、、
新緑の初夏、紫陽花をバックにお点前も素敵♪
紅葉の庭に流れる小川が、紅葉の錦になって、、、
秋はやっぱり紅葉の中でお点前よね♪
冬は、雪景色の中、外せないのは、、、雪灯籠、南天の赤い実、松の雪吊り、赤い渡り橋、、」
どんどん溢れ出てくるイメージに、皆もうっとり♪
モハメド「素晴らしい!
私のかぐや姫つくしは、流石だね♪
日本の庭は、それで進めよう♪
完成の暁には、つくしにかぐや姫に扮してもらうよ♪」
類《やっぱり、つくしをかぐや姫にして妄想しているね!
うん、でもイメージとしては、ピッタリだよね♪
十二単を着たつくしも、美味しそう♪》
こらっ、類!
ちゃっかり十二単を作る算段をしちゃってますね!?
いえ、そのにやけた顔は、十二単を脱がすという妄想までしちゃってますね!?