愛は惜しみ無く奪い与える7
青くなったと思ったら、すぐに赤くなって、金魚のように口をパクパクさせるつくし、、、
それを見て、我慢できずに笑い出す類。
一度笑い出すと止まらない笑い上戸らしく、しまいには、体を折り曲げ、お腹を抱えて涙まで浮かべて笑い続けている。
そんな初めて見る類の笑い顔に、ポカンと見とれていたつくしも、笑い止まない類に、呆れ果てて、子猫と話し出す。
「花沢類なんて放っておいて、仲良くしましょうね、ミィたん♪
ご飯食べてキレキレしてお医者様にも行かなきゃね~、いい子ね~ミィたん♪」
すると、やっと笑い止んだ類、、、
「ごめん、ごめん、さっきの嘘、、、
可愛いいのは、つくし、あんた、、、
俺は、あんたが気に入った!
ずっとつくしと一緒に居たい、、、」
と真剣な顔で つくしを見つめる、、、
「・・・ふ~ん・・・って、ええぇ~~っ!!」
チュッ、、
「叫んだらキスするって言ったよね♪」
「・・・え~~っ! ・・・そ、そんなっ!」
チュッ、チュッ、、
「2回叫んだよね!」
ミャア
チュッ、、
ミャアミャア
チュッチュッ、、
「猫じゃん!ミィが鳴いただけじゃん! 私じゃないって!!」
「また叫んで♪ そんなに俺のキスが気に入った?」
チュッチュッチュッ、、
「そんなに俺のキスが好きなら、おまけね!」と 、いきなりディープキス、、、
歯列を割り、口腔内を舐め尽くされ、舌を絡め捕られ、送り込まれる快感をひたすら受け止めるのに必死なつくし、、、
やっと類の唇が名残惜しげに離れると、固まったまま呟くつくし、、
「・・・あたしのファーストキス、、、」
チュッ、、
「初めてをもらえて ありがとうのキス」
チュッチュッチュッ、、
「〃〃〃・・・???・・・〃〃〃」
「覚悟して! あんたの初めては全部俺がもらうから!
2番目も3番目もその後も、ずっとずっと最後まで全部俺のものだから!」
何気に大胆な通告、、、
一旦、スイッチが入ったら、止まりそうにない暴走王子様、、、
つくしちゃんの運命は 如何にや如何に!?