愛は惜しみ無く奪い与える8
「さっ、降りるよ、つくし♪」
え~と、ここは何処!? 私は誰!?
「ここは俺達の家。
あんたは俺の奥さんのつくし♪」
「〃〃〃お、奥さん~!?〃〃〃」
はい、チュッ、、
「は、花沢類~~!!」
大声だね、チュ~~、、
「・・・・・」
「ふっ、だんまり作戦か、、、
いつまでもつかな♪、、、」
「おかえりなさいませ」
「あっ、幸枝、父さん達は?」
「旦那様、奥様、お二人とも、奥のリビングいらっしゃいます。
まあまあ、なんて可愛らしいお嬢様なんでしょう!!
いらっしゃいませ♪
類様、良かったですねぇ♪」
なんか、幸枝さんって感激屋さん?
なんでか、泪ぐんじゃって、、、
「はじめまして、こんにちは。
牧野つくしと申します。
おじゃ・・・って、花沢類~~、
まだ挨拶が終わってな~い。
離して~ ・・・離せぇ~~」
類に横抱きにされて、叫びながら連れていかれるつくし、、、
類様、よかったですね♪
やっとお会い出来たんですね♪
離してはなりませんよ~♪
「父さん、母さん、紹介します。
俺の彼女。牧野つくし。」
先ずは彼女で良かったぁ♪(←ホントに?)俺の奥さんとか、とんでもないことを言い出さないうちに、36計逃げるが勝ちっ!、、
てねっ!?
挨拶だけ済ませて帰ろうっ♪
「はじめまして、こんにちは。
牧野つくしと申します。
いきなりお邪魔いたしまして、御迷惑をお掛けいたします不調法をお許しくださいませ。後日改めましてご挨拶に伺いますので、今日はこれで失礼させていただきましてよろしいでしょうか?」
「何言ってんの? あんたは、今日からここに住むんでしょ! 妻は夫の側に居なくちゃ駄目でしょ!?」
へっ!? 今何をおっしゃいましたかね?
「うふふ、まぁ、まぁ、なんて可愛いらしくて素敵なお嬢様でしょ!
はじめまして、つくしちゃん♪
類の母の花沢麗です。よろしくね♪
こちらは、類の父の花沢翔。
こんなに可愛いお嫁さんが来てくれるなんて!
類、良くやったわ♪
孫の顔もすぐ見られそうですわね♪
ねっ!あなた♪」
えっ!?
何故そうなる???
初めて会ったのに!?
麗お母様、ここは、息子を諌めるところでしょ!?
第一、私達、まだ高校生ですよ!?
暴走王子様を止めてよ~~~