目で足し3
つくし「る、類~〃〃〃」
《ダメだよ、類、、、
類には、もっと素敵な人がお似合いだもの、、、
私では、類に迷惑を掛けるばかりだもの、、、》
類が、いきなり立ち上がり、つくしを抱き締めて、怒ったように話します、、、
類「つくし、俺は、つくしじゃなきゃダメなの!
つくしが側にいなけりゃ、俺、生きていけない!
俺が死んでも良いなら、俺から離れなよ!
そしたら、俺、幽霊になってつくしに付きまとうかも!?」
類の魂の叫びに、つくしは、大きな黒い瞳を一層大きく潤ませて、、、
つくし「な、何を言うの!?
死んじゃうなんて嫌!!
類には幸せになって欲しいの!!」
類「なら、一生側にいて♪
一生、俺を愛して♪」
必殺の笑顔でつくしを見つめます、、、
つくし「る、類~♪〃〃〃」
見上げるつくしに、チュッ♪
チュッ、チュッ、チュッ♪
どんどん深くなるキスに、つくしは腰砕けになり、類に一層しがみつきます、、、
「「「・・・・・〃〃〃〃〃」」」
《スゲエ! 類がここまで言うなんて、、、》
《本気の愛だな♪》
《つくし、、、》
あきら「ん、ん!」
あきらの咳払いにハッと気が付き、類から離れようとするつくしを、更にきつく抱き締めて、あきら達を目で追い払う類、、、
類の恐ろしい目付きにも怖じ気付かず、総二郎が、人差し指を立てて横に振り、ソファにますます深く腰を沈めて、ニヤニヤ居座ります、、、
類「帰りたくないらしいね、、、
じゃ、俺達の邪魔しない限り、勝手にしてていいよ♪」
つくしを抱き上げると、さっさと部屋を出ていきます、、、
総二郎「どこ行くんだよ!?」
無視した類が無言のままドアに近付くと、控えていたメイドが嬉しそうにドアを開けます、、、
ドアが閉じた途端、、、
「今のラブシーン、撮りました?」
「ええ! 永久保存です!
早速、ご両親に送信しなくては、、、」
メイドの会話に聞き耳を立てているF3、、、
「あっ、お騒がせ致しまして申し訳ございません。
直ぐにお茶を入れ直して参ります。」
と、メイド達がそそくさと出ていきます、、、
廊下に響くメイド達の声が、、、
「きゃ~、私達にも見せてくださいまし~」
「情熱的な類様の素敵だったこと!」
「家宝ですわね♪」
「きゃ~、早く~」
「「「・・・・・」」」
あきら「ここは、花沢邸だよな!?」
総二郎「ああ、物静かなと言うより、些か寂しい花沢邸の筈、、、」
あきら「いつから、花を背負ったハートが飛び交う邸になったんだ!?」
総二郎「メイドまで、ニコニコキャーキャー、賑やかだよな!?」
司「類って、静が好きでフランスに行ったんじゃないのかよ!?」
あきら「あんなに可愛いい子を、どこに隠していたんだ!?」
そこへ、新たにお茶を運んできたメイド頭の花枝、、、
花枝「つくしお嬢様は、静様の妹様ですわ、、、」
総二郎「全然似てないんじゃね?」
司「本当に姉妹なのか?」
あきら「何故、つくしちゃんの存在を知らなかったんだろう?」
花枝「私からは、これ以上何も申し上げられませんので、、、」
あきら「なら、俺達で少し調べてみるか♪」
総二郎、司「「だな♪」」