目で足し13
想い想われのつくしと類、、、
共に勉強して、共に遊び、共に食事して、共に眠る、、、
会えなかった一年間を取り戻すように、常に一緒の二人、、、
望「さて、そろそろ会社の仕事を手伝ってもらおうか♪
花沢の新種のワインの広告を、高遠が受け持つことになったんだよ、、、
二人の初仕事として、どうだい?
やってみるかい?」
類「喜んで、望叔父様♪」
つくし「スタッフの人選から、委せてくださいね♪ 」
類「つくし、IQスクールの先輩をピックアップしよう♪
能力面と共に人柄も加味して、選ばないとね♪」
つくし「私、静お姉様とおもてなしに出たので、人柄は大体把握出来ているわ♪」
類「じゃ、望叔父様、僕達、失礼して、取り掛かります!」
と、またもや、つくしを連れて行ってしまう類、、、
峻「やれやれ、つくしと一緒にいられる時間が、どんどん少なくなっていくな、、、
仕方が無い、私も仕事に託つけて、類君とつくしのお邪魔虫になるしかないかな!?」
つくし「ねえ、スクールOBに、世界一の嗅覚の持ち主と言われる人がいらしたわよね?」
類「ああ、ジャンピエールのことかい?」
つくし「その方も、召集して欲しいの♪」
類「O.K.♪
いつか、ジャンピエールに、つくしだけの香りを作って貰おうと考えていたから、この機会につくしのことを良く知ってもらうのも悪くないかな♪」
二人の主導のもとに、
花沢の赤ワインは、『太陽の恵』
白ワインは、『月の雫』
と、ネーミングが決まり、、、
太陽の光を透かして美しい色を魅せる赤ワインの宣伝ポスター、
月の光の道に置いた白ワインの宣伝ポスターの下刷りが出来上がる、、、
戦略会議にて、、、
類「皆さんの協力で、素晴らしいポスタが上がってきました、、、
予想以上の仕上がりのおかげで、今回の戦略が可能になりました、、、
今回は、このポスター一本で行きます!
他のメディアは使いません!」
会議場が、ざわめきます、、、
つくし「皆さん! この場をお借りしてご紹介いたします!
至高の嗅覚を持つジャンピエールさんです!
ジャン?」
ジャンピエールが、登場し、挨拶します、、、
ジャン「私、ジャンピエールが、今回の斬新な企画に参加出来ましたこと、大変名誉に存じますです~
皆様、よろしゅうにお願いいたしますです~」
つくし「ジャンの協力を得て、このポスターを、今までに無い、更に素晴らしい物に仕上げることが出来ました♪
皆さん、こちらをご鑑賞ください♪」
一見、先程と変わりがないポスターが配られると、、、
「おお!」「これは!?」
あちらこちらから、感嘆の声が、、、
類「ジャンには、相当苦労させてしまったけれど、無臭のインクの特許、濃厚な香りがするインクの特許、などの恩恵を充分ジャンに反映させてもらうよ♪」
ジャン「私にとっても、素晴らしいチャンスを頂いた、苦労のし甲斐があるお仕事でしたです~
今、自信を持って、皆様にお披露目致しますです~
本物のワインと同じ香りを体感してくださいませです~」
つくし「このワインの香り立つポスターを、あらゆる場所に貼ります♪」
類「他のメディアを使わないのは、香りを体感出来ないからです!
また、狙い通りであれば、黙っていてもニュースに取り上げられて、勝手に宣伝効果を生み出すでしょう!」
ワア、、、っと、会議室に称賛の声と拍手の嵐、、、
類「ただ、今回に限らず、つくしと俺の関与は漏らさないように、、、
秘密厳守でお願いします♪」
この企画の開始時には、いくら天才と言えど子供にトップの重責が担えるのかと、一抹の不安を抱えていた人々も、今では類つくしペアに揺るぎ無い信頼を胸に抱いていた、、、そればかりか、崇拝の念を抱いていた、、、
類とつくしペアが主導の企画は、類とつくしの関与を秘したまま、次々と成功し、高遠と花沢は、その業績を伸ばし続けた、、、
そして、年月が過ぎ、類が日本の花沢邸に戻ってきた、、、
勿論、つくしを伴って、、、