目で足し10
高遠「静はどうしてる?」
秘書「つくし様の見守りで、まだIQスクールにいらっしゃいますが、、、」
高遠「そうだな、静をスイスの寄宿学校へ移そう、、」
秘書「では、つくし様は?」
高遠「そろそろ、花沢から連絡が来る頃だ、、
連絡を待って、花沢の希望を聞いてやらねばな、、、」
秘書「では、IQスクールは卒業ですか?」
高遠「類君もだが、つくしもIQスクールで学ぶ事は全てマスターしてしまったらしいんだ、、」
秘書「では、お二人には特別カリキュラムを?」
高遠「そうだな、あの二人は、一緒にいた方が互いに高め合うようだから、類君を暫く高遠で預かろう、、、
将来、高遠と花沢を合併する事になるので、類君とつくしには、会社の事を覚えてもらいたいし、、、」
秘書「小学低学年から、会社経営ですか!?」
高遠「ああ、あの二人なら、世界中にいるIQスクールの人材を駆使して、仕事を熟すだろうよ、、、
類君達にとっては、片手間仕事に過ぎないだろう、、、
私も、そろそろ楽が出来るというものさ♪」
秘書「あのお二人は、ご一緒に暮らすためなら、どんな難題も厭わないでしょう!」
高遠「ああ、それに進も、間もなく二人を補佐出来るようになるだろうし、、」
秘書「つくし様、進様のご両親が生きていらしたら、、、」
高遠「ああ、牧野夫婦を殺した奴らには、それ相応の対応をしたが、牧野夫婦が生き返る訳でもないし、虚しい想いだけが残ったな、、
世間では、私の事を、友人の子を引き取った恩人だと誉め称えるが、逆なんだ、、、つくしと進に癒されて、生まれ変わったのは、私の方なんだ、、、つくしと進は、私の恩人なんだよ、、、」
秘書「それを仰るなら、私の恩人、いえ、高遠全体の恩人ですよ♪」
高遠「そうだな、つくしの本質を見抜く能力、その何気無い一言で、高遠が間違った道に行きそうになるのを、何度救われたことか、、、」
秘書「同じ事を、NYのケビンも仰ってました、、、」
高遠「ケビンか、、、
ケビンのとこのダンとジョージも、つくしのファンだったな、、、」
秘書「ええ、IQスクールの卒業生の集いで、おもてなし役の静様、つくし様が、大層お気に入りだったようです、、、」
高遠「在校生ばかりか、卒業生も静とつくしに目を止めたか!
ふっ、類君も交通整理が大変だな♪」
秘書「となると、所謂類マジックがまた拝見出来ますね♪」
高遠「あのお転婆つくしを操る類マジック、楽しませてもらうよ♪」