目で足し9
儷「貴方、いつになったら、つくしちゃんと類をまた会わせてあげる事が出来るんですの?
日本の類の様子を聞く度に、胸が痛みますの、、、
何故、類一人を日本に行かせたのですか?
私だけでも、一緒に居てあげられたら、、、」
峻「貴方が側に居てくださらないと、私が困ります!
それに、類は、まだ私達には、心を閉ざしたままですし、、、
類とつくしちゃんとの将来のためにも、高遠様の意向に逆らえませんから、、、
それに、類の将来のためにも、日本の友達が必要ですしね、、、
利害関係の薄い幼い時の友人は、貴重ですよ♪」
儷「でも、それなら、つくしちゃんも一緒に日本に、、、」
峻「つくしちゃんが一緒に居たら、類は、つくしちゃんに誰も近付かせたくなくて、友人を作るどころか遠ざけてしまいますよ、、、
全く類の独占欲ときたら、一体誰に似たのやら、、、」
儷「うふふ、私の目の前の素敵な男性にそっくりですわ♪」
峻「おや、中々仰いますね♪
今晩、篤と聞かせて頂きましょうか!?」
儷「まあ、貴方ったら♪
でも、類の様子によっては、私、高遠様に土下座するのも厭いませんから!」
峻「ええ、私も同じ気持ちです、、
それに、つくしちゃんはモテますから、類ならずとも私も心配ですよ、、、」
儷「私、つくしちゃんに手紙を書いていますの♪
類のことを忘れないように、類のことをいつも意識していて欲しくて、、
高遠様は、類とつくしちゃんが連絡することは宜しくないと仰せでしたけれど、私達がつくしちゃんに連絡することについては、何も仰っていませんもの、、、」
峻「アハハ、私の奥様は中々の策士でいらっしゃる♪
知っていますよ、類とつくしちゃんに同じ縫いぐるみをプレゼントしたこともね♪」
儷「ええ、つくしちゃんには、類と名付けた男の子のウサギを、類には、つくしと名付けた女の子のウサギをプレゼントしましたわ♪」
峻「さてさて、他にどんな策を仕掛けたのやら、、、」
儷「うふふ、まだ内緒ですわ♪
貴方も、私に黙って、あれこれなさってらっしゃるんじゃないのかしら?」
峻「まあ、高遠様の意向に従っているだけでは、癪ですからね♪」