慟哭13
司「何処に居るのか分からないって、どういうことだよ!
どうせ、類の奴と一緒なんだろ?」
あきら「ああ、手術の後やっと目覚めてから、類だけが牧野に触れることが出来たんだ、、、
弟や両親すら受け入れられなかった、、、
起き上がれるようになってすぐ、フランスに連れていったよ、、、
類が、いつも付きっきりで、辛いリハビリも一緒にしたお陰で、普通に歩けるようになったし、、、
俺達に会っても大丈夫になって、、、
ところが、後遺症が顕れて、また倒れたんだ、、、
じわりじわりと脳出血していたらしく、また手術になった、、、
手術は成功したが、驚くなよ、お前と同じに記憶を失ったんだ、、、
嫌な思い出ばかりの高校時代からの記憶が抜け落ちてしまったんだ、、、」
総二郎「だが、類の事はいくらか覚えていたらしい、、、」
あきら「しばらくして、俺達が会いに行ったら、牧野は怖がって、鎮静剤が必要になる程のパニックになった、、、
その後だよ、牧野と類の行方が分からなくなったのは、、、」
司「ふっ、そうか、、、
あきら達が手を尽くしても行方が分からないということは、大きな力が働いているんだろうな、、、
例えば世界の御大達の力が、、、
まあ、今の俺じゃ、行方が分かっても、どの面下げて会いに来たってとこだしな、、、」
総二郎「俺達も、牧野、おっと、今は花沢つくしだったか、、、
俺達も、花沢つくしにとっては、恐怖を引き起こすトリガーなんだ、、、」
あきら「だから、俺達は待つ事にした、、、
類達が会いに来てくれるのを、、、」
司「・・・・・」