慟哭14
あきらや総二郎は、待つ事に決めたようだが、俺は待つなんて性分に合わねえんだ!
こちとらが動けば、御大どもからなにがしかのコンタクトがあるだろうと予測して、西田を動かした、、、
流石は世界の御大、翌日には俺のプライベート携帯に連絡が来た、、、
姉ちゃんと西田しか知ることの無い携帯にだ!
モハメド「モハメドだ、、、
道明寺 司君、君には知るべき事と知るべきでは無い事との区別がつかんのかね!?
良いかね、これ以上君がしでかすのなら、君の大事なお姉さんの事業にも、支障をきたす事になると、覚えておきたまえ!
君のお姉さんが、あの子に優しくしていた事に免じて、お姉さんだけには手を出さなかったが、事と次第に依っては容赦しない!
そもそも、あの子について君には何の資格も権利も無い!
あの子自身が望まぬ限り、君は一生あの子について知る事は無い!」
司「御大自らのご連絡とは、驚きました!
良いでしょう、しかと覚えておきます!」
モハメド「あの子については、いつなん時でも私達が動く事を肝に命じておきたまえ!
私達は、君達親子とは違い、本物の真価を知っているのでね!」
《モハメドが直接連絡してきたとは驚いたが、その言葉には、試合前にノックアウトされた気分だった、、、》
《ざまあ無い!
全て自業自得なんだ!
良いだろう、ここからやってやる!
牧野が、いや、花沢つくしが、万が一俺に会ってくれる事になった時に、堂々と会いに行けるように、俺はやる!
今の俺に出来る事をやるしかない!》
それからの俺は、椿姉ちゃんのもとでひたすら勉強した、、、
睡眠も削って学んだが、食事だけは3度3度チキンと食べた、、、
睡眠も最低5時間は確保した、、、
何しろ、規則正しい生活が、健康な肉体と精神を養うって、牧野が言っていたからな、、、
5年経ち、俺は、自分の会社を立ち上げた、、、
美作や西門の協力を得て、そこそこの規模の会社に育った、、、
ババアが、勘違いして口を出してきたが、ババアには引退したままゆっくり過ごしてもらうよう伝えた、、、
10年目になっても、類達が現れる事が無く、このまま一生会えずに生きて行くのかと、、、
そんな時、俺の間違った決断が、会社に多大な損を与えてしまった、、、
挽回するには大き過ぎる損失だったが、とある会社から共同企画を提案され、九死に一生を得た、、、
後日、俺は知った、、、
救いの手が、世界の御大達からの指令によるものだったと、、、
そして、花沢つくしの懇願によって、渋々ながら御大達が動いてくれたと、、、