loveofruiのブログ

リダの類が好きで好きで好き過ぎで、とうとう妄想世界の住民になりました。定期的な更新は仕事柄できませんが、お目汚しとスルーして頂けば、幸いです。
R付きの話を全て下げました。話が続かないところは、ごめんなさい。

愛は惜しみ無く奪い与える6

今なんて言った!?


キス!?いきなりキス!?


このビー玉の王子め~ !


無口、無関心、無愛想、無気力、冷淡、(←何気にレベルアップした表現力)だと思っていたけど、むっつりスケベだったんだ~~


ひぇ~~!


あっ! ダメダメ、叫んだらダメ!


叫んだら、キスされて、むっつりスケベの思う壺、、、


「な・ま・え! 早く!」


「・・・えっ!? ・・・名前!?


・・・あっ、はい、


・・・つくし、マッキーノ、いえ、牧野つくし・・です・・はい、、」


い、今、ちゃんと答えたよね?


答えられたよね!?


これでいい?


大丈夫?


なんか忘れてない?


「・・・あっ! 新入生じゃなくて、高校2年です!・・・」


O.K. O.K.


答えは完璧~ ♪


叫ばなかったし、セーフ~♪


「そっ。


じゃ、牧野、はじめまして。よろしく。


これで知らない人じゃなくなったでしょ!


だから、俺に付いて来ても あんたの言うところのセーフだよ♪」


う~、なんで?


この人、エスパー?


エスパーなの!?


心を読み取りできちゃうの~!?

嫌~~!


落ち着いて心を空っぽに、、、


ってか、何処へ連れていかれるの~~!?


エスパーだったら読み取って答えてよ~~


「その子猫のお世話して、飼い主を一緒に探してあげる。


それができる所に今から行くの。


さっ、乗って!」


と、気が付けば リムジンの中、、、



うわぁ、この人、やっぱりエスパー!?



じゃ、じゃあ、次も読み取れる?


初対面なのに何故親切にしてくれるの?



「それはね、可愛いいから♪


少しでも長く一緒に居たいから♪」


とたんに、ボンッと音がしたかのように真っ赤になるつくし、、、


「・・・この子猫とね!」


ヒュルル~~


ひゃあ、あたし、何勘違いしてんのよ!


恥ずかしい!


そうよね!


王子様の花沢類が、あたしのことなんて!


きっと素敵な彼女がいるにちがいないものね!


「訂正! 俺、エスパーじゃないから。


全部聞こえているから。」


ええっ~~!

愛は惜しみ無く奪い与える5

「ねぇ、どうするのって聞いてるんだけど?」


「!? ・・・ど、どうって? つ、連れて帰ります、、、


迷子で、弱ってるみたいなので、お世話してあげないと♪


ねっ、もう大丈夫だからね~、ミィたん♪(←もう、ミィたんに決まり???)


ママが ちゃ~んと面倒見ますからねぇ~(←いつ産んだのかしら?)」

と、子猫に微笑みかける少女の頬に浮かぶえくぼ、、、


ふ~ん、あんたがママなら、パパは俺だね♪


「飼うの?」


「飼い主を探して、見つからなければ、家の子に、、、ねっ、ミィたん♪」


撫でられて ゴロゴロ喉を鳴らす子猫、、、


「・・・ふ~ん。じゃ、来てっ!」


「あっ、ちょっと、ちょっ!」


来てって、いきなり何処へ??


子猫を落とさないように意識を集中させているため、一方の手をしっかり繋がれたことに疑問を持つ間もなく、引きずられて行く少女、、、


それでも、しばらくすると、、、


ビー玉の王子様も、知らない人に付いていってはいけないって小さい頃から教わっているよね?


私も、知らない人(?)に付いていってはいけないんですけど!?


ってか、これは、誘拐? 拐かし?


叫んだらいいの?


いや、叫ぶべき?


叫んでもいい?


「叫んだら、キスするよ?」


「〃〃〃○●△▲!?〃〃〃」


赤くなって、金魚みたいに口をパクパクする少女、、、


「それから、俺は類、花沢類。この高校の3年生。


で、あんたの名前は?


中学生にも見えるけど高校の制服着ているから、英徳高校なんだろうけど、見た事ないし、新入生?」


少女は、単語しか話さないという噂の王子様の口から放たれる、あり得ない長い会話に、フリーズしてしまい、、、、

愛は惜しみ無く奪い与える4

退散、退散、、、


そうする事で、姿が見えなくなるとでも思っているのか背中を丸め、抜き足差し足、、、


「誰!?」


ひゃあ、マズッ! 謝らなくちゃ!


とたんに背筋がピンと伸びたまま、一瞬固まるが、しぶしぶと身体の向きを変える少女、、、


一陣の風に煽られ舞い散る桜の花びらの中、、、


振り向いた少女は、黒檀のような輝く黒髪をたなびかせ、透き通るほど白くほっそりした首を傾けて、申し訳なさそうに話し出した。


「ご、ごめんなさい、お邪魔をするつもりはなかったんです。素敵な音色と桜の花びらに、思わず誘われて来てしまいました。すぐ失礼しますので、どうぞお続けくださいね」


絶対音感を持つ類にも、心地好く響く少女の声、、、


彼女だ!!


やっと会えた!!


ツカマエロ!!


「・・・ねぇ、それ何?」


「えっ!?」


話し掛けられて、大きな目を一層真ん丸にして固まる少女、、、


ミャア!


「・・・あっ、猫、迷子の子猫です」


「・・・それどうすんの?」